南伊勢町町境の峰々を歩く(7) 能見坂峠~鴻坂峠 [三重県の山]
ブログ的ではないのですが(今までもそうです)、縦走記はキリの良いところで区切った方が良いようにも考えられますので、今後は適当な長さの峠と峠の間で区切ってレポートしたいと思います。
したがいまして、一日で歩いた区間の歩行図でない複数日の歩行図を載せることがあります(今までも一部余分な歩行線を入れたり、歩行線を省略したりしていたことがありました)ので、ご了承くださいますようお願いいたします。
さて、能見坂峠から鴻坂峠までの区間は、標高が最高でも412mと低いですが、縦走路は他の区間の縦走路と同様、変化があります。
所々にある展望地での眺めは、山名同定ができると、あるいは知っていると、より興味深さが増すようなところですので、低さに負けない魅力あるコースといえるように思います。
ただし今回は曇天で、風景はモノトーンのような写真になっています。
歩行図(2017年3月、4月 歩行)
ところどころ、縦走路にはチャート系の岩があります。
標高点318m付近からやや急な下り坂となり、降りきると広々とした峠のような鞍部に到着します。
広々とした鞍部
伐木でたいへん歩きにくい登り区間を通過すると、前方に割れ石門が見えてきます。
割れ石門
石門を通り抜け、数分上ると岩稜帯で好展望になります。
展望地から歩いてきた尾根を振り返り見る
遠景として、道方山、P706、栃谷山、七洞岳(写真からは外れています) 等が見えています。
展望地からの風景
特徴ある双耳峰、タコラ(諾炬羅)、左方には局ヶ頂が見えています。
山頂から特徴的な台形の山、霧間の八 方面を見る
霧間の八の右横に局ヶ頂が見えています。
山頂から渡会アルプス(獅子ヶ岳、七洞岳)方面を見る
スカイライン左端のくぼみは藤越です。
山頂から、これから歩く峰々を見る
真ん中に 日踊山、その直右に駱駝山、さらに牛草山、その右に温坊、温坊の右横にはうっすらと鷲嶺が見えています。
私は狭い峠道を走るのは、あまり得意ではありませんので、歩行図に示しているように度会町側のP印地点に車を止めています。
P印地点は道幅が広くしてあり、駐車適地となっています。
南伊勢町町境の峰々を歩く(6) 旧能見坂トンネル南口~通行止看板 [三重県の山]
今回の歩行区間のルート状況は、
能見坂トンネル南口~能見坂峠までは急登
能見坂峠~道方山までは整備された歩きやすい道
道方山~P682の100m余り先までの尾根は踏み跡程度の道
P682の100m余り先~通行止め看板までは林道が縦走路
P508から220mまたは400mほど歩いた地点から通行止看板までの区間は、林道が並行していたり合流、あるいは林道を横断する区間があります。
旧県道から高山(左)、P500、道方山(右)を見る
歩行図(2017年2月歩行)
復路は林道を利用させていただきましたが、歩行図には描いていません。
歩行距離 旧能見坂トンネル南口~通行止め看板 約5.3km
旧能見坂トンネル南口手前付近
向かって左手に駐車スペースがあります。止められない場合は、道方方面に降って行くと所々道路サイドに駐車スペースがあります。
トンネル南口の少し手前、向かって左側に道方山登山口の標識があります。
岩尾根上り口
好展望地からP581、P586を振り返り見る
贄湾と局ヶ頂方面を見る
高山と神前湾方面を見る
ピークで左に曲がり南西に進むと道方山山頂です。
道方山山頂
道方山山頂から高山、奈屋浦方面を見る
道方山山頂からP670(左)、P682、P706(右)を見る
P682の右に栃谷山の頂上部が少しだけ見えています。
道方山から先の尾根道は、それまでの整備された道と異なり、踏み跡道になります。
P682頂点から100m余り下ったところ(途中横断点あり)で踏み跡道は林道に合流します。
合流地点から林道を400m弱歩くと三叉路で、そのまままっすぐ進めばP706方面へ、左折すれば主尾根鞍部方面へ行く道です。
左折地点はチェーンで封鎖されており、その左手に「これから先は、許可なく車両や歩行者の通行を禁止します。無断で通行して事故等が発生しても一切の責任は負いません。」と書かれた看板が設置されていました。
そのためここで折り返すことにしました。
西方の縦走尾根等を見る
台高山脈、大台ケ原方面の眺めがいいなあと思っていたのですが、驚いたことに、ここからは八経ヶ岳、弥山、大普賢岳、竜ヶ岳等も見えていました。
大普賢岳の特徴ある姿はよく目立ちます。
伐採丘から西方の山々を見る
迷岳から池木屋山に連なる峰々その他が台高主稜に若干かぶっているところもあります。
展望を楽しんだ後、帰路は主に林道経由になりました。
道方山北の林道サイドには大岩があり、展望ポイントになっています。
大岩展望ポイントから、七洞岳~獅子ヶ岳方面を見る
P508西方の林道近接地で縦走路に復帰し、駐車地に戻りました。
南伊勢町町境の峰々を歩く(5) 藤越~栃谷山~通行止看板~P706 [三重県の山]
地形図を見てみると、旧能見坂トンネル南口を出発点として道方山~栃谷山~藤越~南中村~旧能見坂トンネル南口と、一気に縦走周回するというプランが考えられます。
周回距離が30kmを切っていますので、私の場合、なんとか可能です。
私は2月に旧能見坂トンネル南口を出発点として、縦走尾根を西進しました。
しかし、歩行図に示していますようにP706の南約800mの地点で「これから先は、許可なく車両や歩行者の通行を禁止します。無断で通行して事故等が発生しても一切の責任は負いません。」という管理者様の看板に出合いました。
看板を見た以上、それより先には進めませんので、その日はその地点から折り返しました。
管理者様にお伺いしたところ「入山してもよろしい。ただし看板に書いてあるように、事故等が発生しても一切の責任を負いません」という回答を頂きました。
したがいまして、栃谷山~能見坂峠間は2区間に分けて歩くことになりました。
歩行図 (2017年2月 歩行)
歩行距離 藤越~栃谷山山頂 約2.3km
栃谷山山頂~通行止看板 約4.3km
通行止看板~P706 約0.8km
出発点の藤越登山口
少し上ると左手に行き先のP706が見えました
P644には標識あり
栃谷山山頂三角点
山頂で左折し、高度を下げながら進みます。展望のない尾根ルートを方向間違いのないように降ってゆくと、標高610m地点で海側の展望が開けます。
展望地付近
展望地からの眺め
国見山、大台ケ原、大河内山、笠松山、有地山、姫越山、座佐ノ高、小方頂切 等、素晴らしい眺めです。
展望地からの眺め
神前湾とP682方面が、すっきりしていて綺麗です。
展望地からの眺め
国見山、八重谷山、大台ケ原方面のアップ
標高600m地点からの眺め
標高610m地点少し先の600m地点では北方の展望が開けます。
七洞岳から獅子ヶ岳にかけての稜線が素晴らしいです。写真中央付近まで、まもなく風力発電の風車が建設されます。
岩稜帯
岩場から国見山、台高山地方面を見る
岩場からP682方面を見る
P686辺りは地形図のとおり穏やかな尾根になっています。P686から南東に進むと町境は東に進路を変えます。
しかし、尾根の踏み跡は南に進んでいます。南に進んでも林道に降り着くことが判っていましたので、南進しました。
林道に合したところで左折し町境に向かいました。町境で森の中に入り、また林道に出て、登り坂からまたまた町境尾根に入りました。
林道
目的地に到着しましたので、このあと帰路につきました。
駐車地までの道のりは予想よりも厳しいものでありました。
以上、比較的明るい写真が多いですが、コースの90パーセント以上、鬱蒼とした森の中を歩きます。
南伊勢町町境の峰々を歩く(4) 藤坂峠~栃谷山 [三重県の山]
立入禁止地帯ですので、ここではその区間を省いて、藤坂峠から栃谷山までの縦走およびアプローチ等についてレポートいたします。
歩行図(2017年1月、5月 歩行)
歩行図のとおり、一回目は周回、二回目は往復で歩きました。
下のPは県道46号線沿いにあります。
出発地付近の県道46号線から国見鉱山内にある三角点峰を見る
この付近で2車線道路から細道の峠越え道路に変わります。待避スペースがほとんどなく、軽自動車以下向きの道です。
ですので私は峠まで歩いて上ることにしました。歩く場合は問題ありません。
藤坂峠
右折して林道をしばらく進むと鉱山方面への道を左に分けます。鉱山方面への道にはゲートがあって立入禁止になっています。
ここから先の林道はかなり荒れています。落石多く、横断水路のグレーチングが全て無くなっています。歩き以外では終点まで進むことができません。
林道から七洞岳(左)、栃谷山方面を見る
七洞岳と栃谷山の間に小さな3つの連山が見えています。その右端が獅子ヶ岳です。風力発電用の道路が見えています。
林道終点付近から国見山を見る
残念ながら、ここから国見山方面へは行けないようです。
ここで折り返して藤坂峠に戻ります。
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藤坂峠で左折(木屋方面から登ってきた場合です。歩行図では直進のように見える)してしばらく進むと電波中継所への道を右に分けます。中継所への道にはゲートがありますので直進します。
ゲート
林道から栃谷山方面を見る
林道終点付近
右手に標識がありますが、標識の方には入らない方が良いと思います。
写真の赤丸付近から電波塔敷地擁壁東端の東約10m付近の尾根道まで通じる道があります。明瞭ではありませんがなんとなくわかる程度の道があります。
電波塔敷地擁壁東端の東約10m付近の尾根道と電波塔
ここから尾根道を100mほど東に進むとP631です。
P631
P631から国見山、八重谷山、三谷山、笠松山 等を見る
P631から大河内山、有地山、姫越山、小方頂切 等を見る
P631から栃谷山方面を見る
鞍部を過ぎてしばらく上ります。縦走路はP610山頂を迂回しています。山頂経由で進むこともできます。
P610山頂
栃谷山西峰山頂の巨大岩
この岩の南に海を見渡せる展望地があります。
展望地から神前湾方面を見る
展望地から電波塔方面を見る
巨大岩の上に上ると北方が好展望
東の堀坂山~白猪山~高須ノ峰~局ヶ岳~栗ノ木岳~修験行山~三峰山等、素晴らしい眺めです。この写真では高見山がモミの木に遮られていて残念。
最初のピークを越えてからしばらく上ると急勾配のきつい登りが始まります。
標高差100mあまりの急登が終わると歩きやすくなります。
山頂が近づいてくると巨大岩
巨大岩からもうひと頑張りで栃谷山山頂です。
南伊勢町町境の峰々を歩く(3) 路木屋山南の林道三叉路~国見山 [三重県の山]
国見岩→国見岩→焼尾山南東で林道に入る→P490とP500との鞍部東で尾根に復帰→
三谷山→路木屋山すぐ南の林道三叉路→胡桃駐車地
路木屋山すぐ南の林道三叉路
向かって左に入り(桧尾越から北上してきた場合は右折)林道を上ってゆくと右手は若い植林帯になります
若い植林帯付近は、以前は好展望地だったようですが、現在は桧が成長してきて、眺望にやや難があります。この辺りより先はP490とP512の間にある林道近接地まで展望が効かなくなります。
路木屋山山頂近くの坂道頂点を過ぎると強弱ありますが、距離約800mの長い下り坂になります。三谷山取付き点まで、ずっと林道を進みます。
降りきった鞍部から急な上りになり、のち勾配が緩くなってしばらく進むと右手の木に青色標識が取り付けられているのが見えます。
そこが三谷山への取付き点です。林道を離れ、尾根道に入ります。
次の林道近接地を右に見てしばらく進むと、短区間ですが石灰岩が露出しているカレンフェルトの尾根になります。
南伊勢町町境の峰々を歩く(2) 有地山~桧尾越 歩行図 ほか [三重県の山]
冒頭、まことに申し訳ありません。 有地山~桧尾越区間レポートにつきましては、2016年2月の「南伊勢、有地山・大河内山・笠松山・小方頂切 周回」を参照くださいますようお願いいたします。
さて、この区間での里から縦走尾根に達するルートは、8コース以上あるようです。いずれのコースを利用するにしても、有地山~桧尾越を周回またはピストンを組み合わせて一日で歩くのは、ややきつめのように思います。古和峠付近で2つにコース分けするほうが良いかもしれません。
胡桃駐車地は旧古和峠方面へのコース分岐点になっていますので周回に便利な場所です。
胡桃の駐車地付近
写真に写っておりませんが、写真左手付近に数台駐車可能な広い路側帯があります。そこに駐車させていただきました。
グーグルストリートビューで路側帯の様子を見ることができます。
ここから車道本線を進めば百数十mで登山口です。
駐車地付近で右折して写真に写っている橋を渡れば林道寒谷線です。寒谷林道→古道で旧古和峠まで近いです。
登山口の標識
「檜尾峠 (3K)」と書かれた標識が道路左手にあります。最初は曲り点等、少し迷いやすいですから要注意です。
少し上ったところのシダ原道
いきなりシダ原で面食らいますが、短区間で終わります。
林道終点に上りつく
この林道は鉄塔巡視路を兼ねているようです。各所で鉄塔標識が目につきました。
ここから先、桧尾越直前まで林道歩きで行くことができます。一部区間、尾根の山道が残っていますので、尾根道を歩くことも可です。
林道途中から笠松山方面を見る
中央少し左の目立たない峰が笠松山です。
路木屋山少し南の林道三叉路
左は三谷山方面へ向かう林道、右は桧尾越方面へ向かう林道です。
右に進んでしばらく南下すると広場があります。広場の右手が桧尾越への古道取付きです。古道取付きには中電の鉄塔標識があります。
南伊勢町町境の峰々を歩く(1) 姫越山~有地山 [三重県の山]
久々のレポートになります。
新年になって後、雪山等には行かず、冬季でも比較的軽装でよい南伊勢町町境の山々を歩いていました。
気力・体力そして装備が必要な雪山等は『歳だし、危険だし止めておこう』と、控えめな気持ちになってしまっているこのごろです。
さて、南伊勢町町境の峰々をつなぐ山歩きを終了してから記録をブログにアップしようと思っておりました。
冬季の山行回数が少なかったので予想よりも長い期間を要しましたが、一部区間を除いて、先日ほぼ予定していた行程が終わりました。
たいへん遅くなりましたが、今後いくつかの区間に分けてレポートしてゆきたいと思います。
歩行図(2017年5月歩行)
上の歩行図はGPS軌跡を手描きトレースし、編集したものです。ジョグで走っている区間や谷区間等、不正確な部分があります。
坂谷橋(さかのたにはし)東の駐車地付近から紀勢南島トンネル方面を見る
R260旧道の坂谷橋東側に駐車スペースがあり、道路サイドには休息用のベンチも設置されています。
周回する場合は、ここを起点にすると便利です。
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坂谷橋東の駐車地~姫越山登山道入口
右折して海沿いに500mほど進むと、大きな新桑竈(さらくわがま)の標識が見えてきます。
新桑竈の標識
標識の向こうに見えている山は、姫越山です。
標識から西のち西南西に歩き新桑竈集落を通り抜けると、やがて林道になり林下の道を進みます。新桑竈の標識から約1200m進んだところの林道わきが登山道入口で、オレンジ色の標識があります。
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坂谷橋東の駐車地~棚橋隧道~棚橋峠
坂谷橋東駐車地から東に370mほど進むと分岐点があり、左折します。旧旧R260の峠越え道です。
棚橋隧道入口付近の封鎖ゲート
ゲートに向かって右横には人が通れるスペースがあり歩行者は隧道通り抜け可能です。しかしトンネル内は水漏れが激しく、ザーザーと水の落ちる音が聞こえてました。
ゲートに向かって左手に棚橋峠に向かう山道の入り口があります。入口からしばらく山道を進むと分岐点で、標識が設置されています。
分岐点にある標識
ここで右折です。右折せずにまっすぐ進めば、地理院地形図破線路で示されているように坂谷橋付近に到達できるようです。幅のある道で昔の峠越え生活道路と思われます。
分岐点で右に鋭角に曲がってしばらく歩くと、棚橋峠の切り通しに到達します。
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姫越山登山道入口(オレンジ色標識)~姫越山
新道(尾根道)と旧道(左)の分岐点(標高約170m)
新道は縦走路手前付近が急勾配で歩きにくいです。旧道はそのような箇所がなく歩きやすいです。
今回は旧道を進みました。はじめは水平道、沢を渡ってジグザグの登り道になります。中腹に数ヶ所好展望の場所があります。
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姫越山~棚橋峠~有地山
姫越山山頂の北約400mにある展望所を過ぎると有地山山頂まで好展望の場所がなく、ほとんど照葉樹林(一部区間植林)の中を歩きます。ルート中、この山域の特徴であるシダ原漕ぎは若干ありますが、それほどきつくありません。
縦走ルート上、比較的短い間隔で灌木に赤テープが巻かれており、進路の目安になります。しかし特に棚橋峠までの区間は尾根の曲り点等はっきりせず、迷いやすい箇所が相当数あります。地図、コンパス、GPS等での確認は必須です。
大きなヌタバ
写真のようなヌタバは南伊勢町東部・志摩市との町境までの縦走路その他支尾根で度々見かけます。水の出そうな緩斜面を削り進み、壁が洞穴のようになっています。北勢地域にあるマンボを連想させます。鈴鹿や布引の山で見かける掘るだけのヌタバとはかなり異なります。
P360を過ぎた先の鞍部は切り通しになっています。
棚橋峠が近くなってくるとやや幅広の道と合流して道型がはっきりしてきます。
棚橋峠
棚橋峠から有地山までの縦走路は幅広で、それまでと異なり歩きやすくなります。
峠からしばらく北上すると縦走路は勾配の急な区間を避け、町境東側の緩斜面を上るようになります。上部で主尾根に復帰し、その地点で直角に右折します。下りではまっすぐ進んでしまいやすい要注意箇所です。
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棚橋不動滝
車通行不能な荒れた林道を歩いてゆきます。約1.2kmで滝に到着します。
いずれの滝も落差のある立派な滝です。
鈴の音アルプス縦走周回 [三重県の山]
11日、松阪市の桝形山~堀坂山を縦走周回してきました。
このブログでは2012年2月に往復縦走をアップしておりますので、この区間の縦走は2回目になります。
2012年の縦走時は結構寒くてカメラの調子が悪く、体温で温めながら撮影した記憶があります。
今回の11日も冬型で寒さを感じる一日でした。しかし2012年よりは気温が高かったように思います。
さて、最近堀坂山~桝形山の連山に「鈴の音アルプス」という呼称がつけられているのを知りました。松阪の国学者である本居宣長にちなんで名づけられたのでしょうか。
12月11日 晴れ時々曇り
浄眼寺前駐車場0→0:27桝形山(白米城跡)0:30→0:50枳峠→1:10鉢ヶ峰→
1:40日川富士→1:46日川峠→2:06観音岳→2:30堀坂峠→2:59堀坂山3:23→
3:57雲母林道出合→4:04雲母林道起点→5:20浄眼寺前駐車場
歩行距離 20.9km
出発点、帰着点ともに同じで、浄眼寺(じょうげんじ)前の駐車場です。
駐車場を維持管理されている方々様、いつも清掃活動等ありがとうございます。
浄眼寺
駐車場に到着後、準備をして出発しました。私が準備をしている最中にも何人かのグループや単独者の方々が出発されました。
桝形山までの道中は、道幅広くて歩きやすく、状態も良好です。
薬王寺方面からの道と合流
薬王寺道は現在砂防工事中で通行止めのようです。
椎の木城跡の少し南が白米城跡です。
山頂から椎の木城跡方面を見る
遠景は、青山高原、経ヶ峰 等です。
白米城跡で写真撮影した後、南に向かって進みました。山頂少し南で縦走路は右に鋭角で曲がります。直進してしまわない様、注意が必要です。
降りと上りを繰り返しながら進み、やがて枳峠に着きました。
枳峠
縦走路はここで、尾根コースと、右から巻いていく迂回コースが分かれています。上部で合流しますが、迂回コースは岩場がなくて若干緩勾配です。
今回は直進しました。鉢ヶ峰までの標高差約200mの登りは結構きついです。
鉢ヶ峰山頂
縦走路のうち好展望なのは、桝形山山頂、観音岳山頂、堀坂山山頂 の3箇所ですが、鉢ヶ峰山頂は西方の展望がやや開けています。
この先縦走路は南西方向に進みます。ほとんどが植林帯で展望には恵まれません。
日川富士の直下付近で二次林帯に入ります。そこに日川富士への分岐点があり、山頂へ行く場合は右折です。
日川富士山頂
山頂は桧林の中です。日川富士は、平野部から見ると容姿端麗です。
日川峠
日川富士分岐点から数分で日川峠に着きました。
縦走路付近は落葉樹林帯が多くなり、雰囲気が変わります。
観音岳東峰への分岐を過ぎて降り、登り返すと観音岳山頂です。
日川峠から堀坂峠間の縦走路サイドには、数ヶ所に自然生えの柿の木があり、まだ実が残っていました。
この時期になりますと、柿の実の渋も自然に抜けてきて、熟柿として食べることができることがありますので採って食べてみようかと木の近くまで行きましたが、木に登って落ちたら困りますので、止めました。
堀坂峠
山頂で食事休息した後、東尾根経由 雲母コースで下山しました。
東尾根はアップダウンの繰り返し、雲母林道への小尾根下りは急勾配と、結構ハードに感じるコースです。
山頂から東へ400mほど進むと、勢津方面分岐です。
この先、標高510mあたりで左に曲がり、小尾根の激下りになります。勾配が緩くなった辺りで林道出合です。
雲母林道起点
ここで県道45号線に合流です。この夏に森林公園駐車場から観音岳・堀坂山を周回しましたが、その駐車場まで百数十メートルとすぐ近くです。自転車を利用する場合、森林公園駐車場を使わせていただくと便利かもしれません。
今回は徒歩で出発地まで戻りました。
伊勢自動車道を潜る手前地点で左折して自動車道側道に入りました。(県道58号線は判りやすい一本道ですが後半道幅狭くて交通量が多く危険です)
注意ヶ所は松阪インター付近で、インターの前後は東側ですと遠回りになりますので、西側の側道を歩きます。
山見付近からは集落の道を歩いた方が歩きやすいです。北出付近で短区間県道58号線を歩いて4差路で左折します。あとは道なりに進んで浄眼寺前駐車場到着です。
出発から5時間20分後、駐車地に帰着しました。
反省点
よくある私の失敗ですが、雲母林道を降っているとき、コンクリート舗装の盛り上がりにつまずいて転倒しました。
何でもないようなところで気を抜いて転倒してしまいます。
一段落ついたところで転倒するのが私の弱点ですので、今後はより一層注意をしてゆきたいと思います。
松阪市森林公園から 観音岳、堀坂山 天ヶ城コース [三重県の山]
最近訪れていない山で、午後からでも歩けそうな山は?と考えていたところ、松阪の観音岳、堀坂山が思い浮かびました。
自宅で昼食の後、準備をして出発、午後2時前に松阪市森林公園に到着しました。
今回のコースは、今まで歩いたことのない森林公園から瑞巌寺へ向かう林道を北上し、瑞巌寺からは、以前歩いたことのある岩内(ようち)川沿いの道を遡って日川峠に至り、縦走路を南下するという計画でした。
実際に林道を歩いてみて、瑞巌寺に近づいたころ「天ヶ城コース」という標識を道路サイドに見つけました。そこで予定を変更して、この天ヶ城コースで観音岳に向かうことにしました。
当初は気楽に歩くことを想定していましたが、天ヶ城コースは整備等されていないようで、かなりのマニアックコースでありました。
9月1日 晴れ
松阪市森林公園0→0:13不動明王尊0:18→0:22見晴し台0:25→0:29横滝寺0:38→
0:50天ヶ城コース入口→1:37見晴台コース合流点→1:49観音岳東峰→
1:51縦走路出合→1:54観音岳山頂2:02→2:27堀坂峠→2:52堀坂山山頂3:00→
3:12堀坂峠→3:16妙見堂・水場3:19→3:23堀坂峠→3:40松阪市森林公園
森林公園駐車場
気温30℃以上と、暑い時間帯に出発しました。
林道の両サイドは植林帯で、日陰が多くて助かりました。しばらく歩くと堀坂神社跡があり、さらに進むと「不動明王様参拝道入口」という標識がありましたので、左折して参拝道を上りました。
不動明王様
標高差60mほどと、沢沿いにかなりの勾配の道を上ると、不動明王様に到着しました。付近には小さな滝が2本あります。この奥には落差20mの滑滝があるそうです。
参拝した後林道に戻り、北上すると見晴し台がありました。
見晴し台入口
標高差25m程を上ると東屋があります。眺望は、木々の成長のためかあまり良くありません。
見晴台入口から林道を数分歩くと孤峰山横滝寺参拝道入口に到着です。
横滝寺本堂と観音堂
横滝寺には琵琶法師の伝説があり、縁日には賑わうそうです。
参拝した後、急坂の林道を上り、峠を越えて坂道を下ってゆくと瑞巌寺までの直線距離300mあまりのところで「天ヶ城コース」という標識を見つけました。
直感的にコースタイムを短くすることができるかもしれないと思い、このコースで観音岳に向かうことにしました。
天ヶ城コース入口
入口からしばらく沢沿い(御所谷)に進むと渡渉点があります。渡渉の後は山腹および掘割の尾根道になりますが、整備されている様子はなく、かなり荒れています。
荒れた道
掘割道から解放されると、やがて御所谷右又の沢沿い道になります。この道も倒木多く歩きにくい道です。
沢沿い道
沢詰はなだらかなところで、土塁のような地形があります。この付近に天ヶ城があったのかもしれません。
家に帰って調べてみたところ、天ヶ城=岩内城で、中世の豪族北畠氏の一族である岩内氏の拠点があったところのようです。
沢詰は迷いやすいポイント1番目で、左折です。よく探すと山腹に道があります。
山腹道を進むと尾根に突き当たります。ここは迷いやすいポイント2番目で、右折です。左手には少し高いピークがありますが右に進みます。
尾根を進んでゆくとまた別の尾根に合流します。ここが迷いやすいポイント3番目で、左折します。
下りの場合、以上3つのポイントには標識がありませんので直進してしまいやすく、注意が必要なところです。
尾根道上部
490mピークから堀坂山を見る
490mピークの少し先で森林公園見晴し台からのコースに合流します。一般登山コースに合流して、緊張感から解放されました。
山頂で8分ほど休息した後、堀坂峠方面に進みました。
堀坂峠手前の駐車場から堀坂山登山口を見る
ここから堀坂山山頂までの標高差は300m弱。夕刻でしたが結構暑さを感じる登りでした。
山頂から山々を見る
白猪山、局ヶ岳、高須ノ峰、栗ノ木岳、修験行山、三峰山、高見山、岳ノ洞、古光山、大洞山等 山名同定をするのが楽しいです。
山頂で8分ほど休息した後、堀坂峠に降り、左折して県道45号線を降り妙見堂の水場に向かいました。
ここから森林公園駐車場までは、ジョグで降りました。3.3kmほどの道路ルートもジョグですと短時間で終わるところがいいです。
夏の局ヶ岳 峠集落跡の奥から [三重県の山]
近くで、標高差が大きくなくて涼しく歩けそうな登山コースはないだろうかと考えていたところ、…一つ思いつきました。
局ヶ岳北面の登山道は、登山口の標高が約500mで、コースはほぼ林の中のため比較的涼しく歩くことができます。
主な登山コースの本コース、健脚コースともに展望には恵まれませんが、日焼けの心配をしなくてもよい有難さがあります。今回は登りが健脚コース、下りが本コースという順で歩きました。
8月20日 晴れ
登山口駐車場0→0:03本コース・健脚コース分岐→0:07林道出合→0:15細道取付き→
0:50縦走路出合→1:01本コース分岐→1:13局ヶ岳山頂2:01→2:11本コース分岐→
2;45登山口駐車場
伊勢本街道を八手俣川支流の立川沿いに南下してゆくと峠集落跡に入ります。その南端付近に林道栗又線の分岐があり右折します。分岐には仁柿住民協議会の方々により作られた「櫃坂道←約1.4km 古坂道→約2.3km」の案内標識があります。
林道を700mほど進むと廃村奥峠で左手に新しい家が見えます。このあたりで林道は伊勢本街道の古道である古坂道と交差しているようです。林道入口から約2km進んだところに局ヶ岳登山口の案内標識があり、左折して100mほどで駐車場到着です。
登山口
スタートしてすぐに沢を渡渉しますが、増水している場合はスタート地点の南50m程のところに橋があります。
渡渉点からすこし上ると分岐点です。
本コース・健脚コース分岐
登りは健脚コースにしました。地理院地形図上の破線路コースがある尾根の一つ西の尾根を登るコースです。
植林下の道を進むとほどなく林道に出合い、標識に従って沢沿いの林道を上ります。途中作業員さんが間伐木の積み上げ作業をしておられました。
6丁半の標識
この標識の先で林道から山道に入ります。しばらくのあいだ沢沿いの道ですが、道幅細く滑落に注意です。
沢を離れ植林帯をジグザグに登ってゆくと、やがて作業林道に出合います。林道を少し上るとまた細道の入り口があり、細道をしばらく上ると海軍輸送機墜落跡地に着きます。
手を合わせて黙とうをしました。
しばらく進むと植林帯から広葉樹二次林の痩せ尾根に変わります。
縦走路出合 ここで左折
縦走路はアップダウンがあり、登りは結構急勾配です。
局ヶ岳山頂
天気に恵まれ、素晴らしい展望の山頂に到着しました。
山頂からの展望 右回り
山頂に48分と長居しました。比較的涼しく、少し秋の気配を感じるような山頂でした。
下山の本コースは、健脚コースのような細道ではなく、歩きやすいルートです。本コース分岐から少し下ると樅の木があります。
作業林道出合
しばらく降ると二カ所で作業林道に出合います。迷わない様、要所には標識が設置されています。
出発から2時間45分後、おかげさまで無事今回の山歩きを終えることができました。