塩ヶ瀬から 迷岳、大熊谷の頭 周回 [台高山脈]
前回迷岳を歩いた時のコースは、林道庵の谷線から尾根道に入り 大熊谷の頭経由で迷岳に達して折り返すという、危険地帯のほとんどないルートでした。
今回は少し長くなりまして、ホテルスメール近くの登山口から 飯盛山経由で迷岳~布引谷左岸尾根上部の凹地~大熊谷の頭~庵の谷林道~登山口 というルートを計画し歩いてきました。
8月2○日 晴れのち曇り
登山口駐車場0→0:54飯盛山北峰→2:12迷岳2:15→2:37P1285 2:56→
3:13布引谷左岸尾根上部凹地→3:43大熊谷の頭→4:10大熊の頭・登口4:14→
4:45林道庵の谷線入口→5:58出発地駐車場
標高1020m付近には少し深く落ち込んだ溝状の窪地があります。標高1060m地点で唐谷川からの道と合流します。
今回も素晴らしかったのですが、前回に比べますと倒木が目立って、草原が増えているように見えます。
地理院地形図に示されている凹地
写真では規模がわかりにくいですが、大きくて深さがあります。この凹地付近の森は素晴らしいです。
見物の後主尾根に戻り、大熊谷の頭(P1190)に向かいました。大熊谷の頭手前の登りはブッシュがあります。
しばらく下るとトガサワラの林
久々のトガサワラ林再会です。今回これを見るのを楽しみにしていました。
尾根を降って行くと右手は植林帯になり林道が見えてきます。さらにくだるとフェンス沿いになります。1011.2m三角点を過ぎると、ほどなく林道に降りつきます。
1011.2m三角点
反省点
暑い時期の山歩きは発汗が多くなりますので、こまめな水分補給が大切だといわれています。
今回熱中症にはならなかったと思います。しかし補給が足りなかったのか、あるいは寝不足飲み過ぎ等が続き体調不良気味でも無理して歩いたためか、よく判りませんが内臓に不具合が出ました。
今後どうすべきなのかよく考えたいと思います。
大又駐車場から明神平~池木屋山 往復縦走 [台高山脈]
本日、以前から一日で歩いてみたいと思っていた明神平から池木屋山の主脈縦走をしてきました。
この区間は6年前に2回に分けて縦走したことがあります。当時、分割縦走でも結構きついという印象でしたので、心配な部分もありましたが、おかげさまで無事往復縦走を完了することができました。
10月31日 曇りのち晴れ
大又駐車場0→1:10明神平→1:27明神岳→2:10千石山→3:10赤倉山→
3:41霧降山→4:06池木屋山4:18→4:43霧降山→5:15赤倉山→6:13千石山→
6:59明神岳→7:11明神平→7:57大又駐車場
歩行距離 24.1km
大又の駐車場に着いたのが、8時30分すぎで遅くなりました。本日は入山者が多く、駐車場は残りあと数台で満車という状態でした。
到着が予定よりも三十数分遅れとなりましたので、早速準備をして出発しました。
渡渉点のロープ
大雨でよく荒れる登山道ですが、有難いことに、頻繁に整備して頂いています。
明神岳付近から大峯山脈・山上ヶ岳、竜ヶ岳、大普賢岳方面を見る
千石山まで特に難所はなく、順調に歩くことができました。千石山の少し先にちょっとした岩場があります。
千石山から約250m先に分岐点があります。まっすぐ行けばシャッポ山方面です。縦走路は右折で、急斜面を降下します。今日のような落葉期は、落ち葉で分岐がはっきりしませんので、要注意です。
鞍部横の水場
本日は、小さな水たまりがあるだけで、水流はありませんでした。
この先、赤倉山までの累積登行は200m以上あり、登り応えがあります。一部急斜面のトラバース等、要注意箇所があります。
赤倉山山頂直前のシャクナゲ林撮影時にカメラにトラブルが起きました。なんとメモリー不足の表示。カメラの中を見たらメモリーカードが入っていませんでした。これまで内蔵メモリーだけで撮影していたわけです。時間的にも余裕がありませんでしたので、これ以降歩きに徹し、池木屋山山頂まで写真撮影を休止しました。
赤倉山山頂から池木屋山山頂までの稜線ルートは歩きやすく、特に問題箇所は無いように思います。
池木屋山山頂
やっと到着しました。ここまで「4時間弱か?」と見積もっていたのですが、シャリバテ状態で元気が出ず、4時間6分かかりました。
食事の後、復路の見積もりをしました。明神平に午後4時頃に到着できれば、闇下になることもなく、十分明るいうちに駐車地に到着できます。その結果、休息時間は12分と短くなりました。
また、カメラのセッティングをし直しました。不要と思われる画像を削除し、撮影画素を最低の30万画素にしました。これで再び二十数枚の撮影が出来るようになりました。普段の設定は700万画素です。
セッティングのあと、山頂三角点を撮影して、再出発しました。
赤倉山北西にある鞍部の水場付近で、この先の急登に備えるため補給休息をしました。疲れているときの急斜面の登りは、歩幅があるとすぐに疲れてしまいますので、足の長さ一つ分くらいの小刻みステップで登りました。
千石山山頂手前の尾根から、赤倉山方面の主稜連続ピーク群をふり返り見る
明神岳までの稜線もアップダウンが続きますが、登りは意識して小刻みなステップで歩きました。
明神平到着は午後3時48分で、明るいうちに下山できることがほぼ確実になりましたので、心に余裕ができました。
出発から7時間57分後、おかげさまで無事往復縦走を完了することができました。
反省点は、やはり出発時間で、あと1時間早ければ気持ちにも余裕ができて、もっと楽しめる歩きができたのではないかと思います。
大杉谷から大台ケ原・日出ヶ岳、日帰り往復 [台高山脈]
5月29日 晴
宮川第3発電所手前駐車地0→0:56千尋滝前→1:18シシ淵→1:28ニコニコ滝前→
1:34平等クラ吊橋→1:56桃ノ木小屋→2:09七ツ釜滝展望所→2:41光滝前→
3:07堂倉滝前→3:50林道出合→5:21日出ヶ岳5:30→6:30林道出合→
6:57堂倉滝前→7:58桃の木小屋→10:05宮川第3発電所手前駐車地
今年4月に、大杉谷登山道が10年ぶりに全通したというニュースを読んで「ぜひとも近々歩いてみたい」と思っていました。3月下旬から5月下旬にかけて何かと忙しかったのですが、5月末に計画を実行できるチャンスがやってきました。
大杉谷登山道は、書物等で紹介されているように、アップダウンがあり、危険箇所が多い道です。大杉谷・日出ヶ岳間の日帰り往復はかなり厳しそうですが、春先よりも体重が減った現在、成功できる可能性があります。
峡谷部のGPS衛星捕捉状態が悪く、GPS軌跡はかなり乱れました。
データでは往復37.84kmで、片道19㎞弱になりますが、軌跡の乱れ等を考えますと、片道16~17kmくらいではないかと思います。パンフレット等の14kmは短すぎのような気がします。
最高速度13.1㎞/hとなっていますが、ラン・ジョグ等はありませんでした。軌跡の乱れによるものです。
6月4日追記地理院のサイトで地形図の破線路をなぞって距離測定すると、パンフレットどおり片道約14.1kmになります。実際は地形図の破線路と異なっているところもあるので、それを加味してプラスすると距離は14.3kmほどのようです。以上の距離は、いわゆる平面距離ですから、沿面距離に変えると、それぞれ15.3㎞、15.5㎞ほどです。感覚では16~17㎞くらいありそうだと思ったのですが、意外に短い距離になりました。ですので、今回歩いた合計距離は、31㎞くらいではないかと思います。
朝4時台に起き、準備をして家を出発しましたが、予想外に時間がかかり、登山口についたのは、8時半近くでした。山歩きの行動時間は10~11時間と見積もっていましたので、早速準備をして、出発しました。
トイレがあります。使用料(協力金)は100円です。
大杉谷には、このような削り抜き道が各所にあります。落ちればただでは済まないと考えると、ビビリがきます。
削り抜き道を過ぎると、削り抜き部下方の美しい淵が見えました。
堂倉吊橋までの間、たくさんの吊橋を渡りました。
下流部にはチャラ瀬がありますが、その先はゴルジュ等が多くなり、豪快な渓相に変わります。ルートもアップダウンが連続し、歩きにくくなります。
美しい淵の上流右岸にニコニコ滝が落ちているのが見えます。
シシ淵の少し上流の道横にある左岸滝
巨大なクラで、大岩壁を眺めながら吊橋を渡りました。
本日は平日でしたが、小屋前はたくさんの休息者で賑わっていました。
幾つもの滝と釜が連続する様は見事です。上流のダムが放水しているときには、豪快な滝に変身します。
大杉谷不通の原因の一つだった岩崩れ部も新たに岩塊堆積部にルートが作られました。おかげさまで歩くことができるようになりました。
滝下で休息されていた団体さんのお話では、私がここに到着する寸前にダム放水があって、一気に豪快な滝に変身したそうです。
大きな釜が見事です。その昔は、尺オーバーのアマゴがいっぱい群泳していたのではなかろうか、などと想像しながら眺めていました。
堂倉滝を過ぎると、日出ヶ岳まで標高差約900m、体に効く長い尾根登りが始まります。
尾根の下部から大台林道出合まで、私と同年代と思われるペアと抜きつ抜かれつの登りになりました。ペアのお二人は、山頂駐車場から堂倉滝のピストンということでした。
林道を少し歩くと、堂倉小屋経由の道を左に分けますが、そのまま林道を進みました。
林道を粟谷小屋側へしばらく歩くと、小沢の横に水場があります。ここで水を補給させていただきました。地形図にも描かれている小沢沿いの道を登ってゆくと、やがて尾根に到達し、堂倉小屋経由の道と合流します。
シャクナゲ坂、シャクナゲ平の開花状況は満開で、ちょうど今が見頃です。
シャクナゲとアケボノツツジの木の下で、しばらくの間、補給休息をしました。シャリバテ状態になっていたのですが、少し元気が出てきました。
ヒノキ、ブナ、ウラジロモミ等の茂る森を歩いて、出発から5時間21分後、やっと日出ヶ岳山頂に到達しました。
このコースは本当にタフなコースで、渓谷部では、繰り返すアップダウンでかなり疲れました。さらに、堂倉滝以降の標高差のある登り等で、山頂到着時には、バテバテになっていました。
欲を言えば山頂台地も周遊したかったのですが、出発時刻が遅すぎでした。その結果、余裕の無い山歩きになりました。下山に要する時間を4時間30分とすると、山頂で休息できる時間は、約10分間でした。
休息の後、山頂を折り返して下って行くと、先ほどの方々に出会いました。
下山の尾根道でも、たくさんのシャクナゲの花を違った方向から眺めることができ、素晴らしい景観でした。
再び堂倉滝
堂倉滝以降は、思っていたとおり、アップダウンがあるので、発汗が多くなりました。水はあったのですが、ポカリを切らせてしまい、ミネラル補給ができなくなりました。頬には塩が析出して、塩分不足の症状が出始めました。桃ノ木小屋でポカリを買って補給すると、すぐに塩分不足の症状は軽快したので助かりました。実はこのとき、飛び込み宿泊をお願いしたいという気持ちがありました(その場合には、桃ノ木小屋さんにご迷惑をおかけしてしまいますが)。少し考えて、本日中に家で確認しておくべき用事があったことと、桃ノ木小屋から2時間で駐車地まで行くことができるのであれば(往路は約2時間です)、明るいうちに駐車地に到着できるということで、下山を続けることにしました。
桃ノ木小屋以降は、一定勾配の下り道だとよいのですが、アップダウンのある道が続きます。気の緩みからか、私は最後のほうで転倒することがよくありますので、事故を起こさないように、慎重に歩きました。
再びシシ淵
出発から10時間05分後、おかげさまで無事駐車地に帰着し、本日の山歩きを終了することができました。
反省点: 夜型人間なので、早起きは苦手なのですが、今後は早起きをして、余裕のある山歩きをしたいと思います。
大又駐車場から前山、明神岳、桧塚 [台高山脈]
8月12日 晴れ
大又登山口駐車場0→0:57水場→1:04明神平→1:15前山→1:28明神岳(6分休息)→
2:04桧塚奥峰(2分休息)→2:14桧塚(4分休息)→2:28桧塚奥峰→2:57明神岳→
3:10明神平→3:45大又登山口駐車場 〔時間表示は出発地からの累加時間)
本日の歩行距離(水平) 13840m
行動時間(休息含む) 3時間44分56秒
この数日間たいへん暑く、三重県桑名市では最高気温が39度を越えました。涼しいところに行きたいのですが、遠くへは行けません。そこで本日は先週に引き続き、鈴鹿よりも若干涼しいかもしれない台高に再度行くことにしました。
果たして如何だったかというと、乾燥した風が吹いていたおかげもありますが、鈴鹿よりも快適で、思っていたよりも涼しい山歩きでした。
出発地の駐車場
本日の到着時の駐車台数は私の車を含めて6台と先週よりも少なかったのですが、私が準備をしている最中にもう1台到着し、7台になりました。地元の方だそうで、私に先行して出発されました。
明神平から前山を見る(右手の山)
稜線上は乾いた風が吹いていて、日陰では比較的涼しく感じられました。日なたも特に暑いという状態ではなく、助かりました。
三つ塚分岐で左の明神岳方面へは行かず、右の前山方面へ行きました。
前山山頂
到着時点までは薊岳も考えていたのですが、より標高があり涼しいかもしれない明神岳・桧塚方面へ行くことにしました。
前山南東鞍部付近から水無山(手前)、国見山(左遠方)方面を望む
桧塚への分岐標識
明神岳山頂少し南にある分岐で左折して、桧塚方面へ進みました。この日は日曜日にもかかわらず、分岐から桧塚の間の往復で、誰にも会いませんでした。
桧塚奥峰山頂から引臼平方面(近景)を望む。遠景は千石山、赤嵓山(国又山)、池木屋山等。
奥峰で写真をとった後、桧塚に向かいました。
桧塚山頂でしばらく休息した後、ほぼ往路と同じルートをたどって引き返しました。
出発からおよそ3時間45分後、おかげさまで無事出発地の駐車場に帰着することができました。
大又駐車場から明神平、国見山 [台高山脈]
8月4日 晴れ後曇り時々雷雨
大又登山口駐車場0→0:38明神滝→0:59水場→1:06明神平(雨宿り30分)→
1:47水無山→2:01国見山→2:16水無山→2:23明神平→2:59大又登山口駐車場
本日の天気予報は午後不安定らしく、いま一つ気乗りがしなかったのですが、気象庁の降水短時間予報では何とか微妙に持ちそうな、いやそうではなさそうな、しかし私の希望的主観で、久々に台高へ行くことにしました。
台高方面は、一昨年は頻繁に訪れたのですが、最近はご無沙汰していました。夏は台高でも鈴鹿でも暑いのですが、台高は鈴鹿よりも若干標高があるので、少しは涼しいかもという期待感を持って出かけました。
大又の駐車場には、私の車以外に10台の車が止められていました。夏でもここは人気があるようです。
出発時は晴れていて良い天気でした。渓流沿いの林道は木陰が多くて涼しく、快調に登ることができました。一昨年に来たときは、酷く荒れていた林道も、綺麗に改修されて歩きやすくなっていました。
途中、追いついたカップルの若い女性から「この上にも滝はありますか?」と聞かれ、「ありますよ。ただしかなり上の方です」と答えたら、その女性は登る気が失せたようで、男性に「もーヤメとこー」と言っていました。男性の方は登山装束だったのですが、仕方ないですね。この後の激しい気象現象からいえば、合羽を持っていなかったであろう女性の言ったことは正解でした。
林道終点付近から曇りとなり、かなり暗くなってきました。
明神平アズマ屋
明神平に着くと、ゴーという滝の落下音のような音が聞こえてきました、ハテこの近くに轟音のする水流なんてあったかしらんと、辺りを見回していると、突然叩きつけるような雨が降ってきました。近くの雨音が聞こえていたのですね。アズマ屋で雨宿りをすることにしました。アズマ屋に近づくと鹿たちが鳴きながら逃げてゆきました。鹿たちもアズマ屋で雨宿りをしようとしていたようです。茂みに逃げ込んだ後も私の方を見て鳴いていました。鹿達は逃げましたが、私は大きなアブやハエ達と一緒に雨宿りをすることになりました。
激しい雷雨で、気温が一気に下がってきました。「今降っている滝のような雨に合羽無しで打たれたら、低体温症になってしまうかもしれない」と思ったり、いろいろ思案しつつ、時間が経過してゆきました。
30分ほど雨宿りをしていたら、小降りになってきました。
まだ雨は少し降っていましたが、空は明るくなり、かなり回復したので、急いで国見山へ行くことにしました。
ブナ林
雨上がり直後の林はキラキラして独特の風情があります。
国見山山頂三角点
ここから尾根伝いに大又川方面に下る短絡路があり、下の破損した廃山小屋(旧あしび山荘)に通じているのですが、最近利用したことがありません。雷はやや遠方で鳴っていました。時間はかかりますが、今回は安全優先で往復で戻ることにしました。
再び雷鳴が近づき、落ち着かない気分でしたが、落雷に関して谷道は尾根道よりも落雷頻度が小さいだろうという安心感があります。順調に下ることができました。林道終点に到達した頃から本降りになりましたので、ジョグに切り替えて下ることにしました。
いろいろありましたが、おかげ様で出発から2時間59分後、無事登山口駐車場に帰着することができました。