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鳩ヶ峰 登山道踏査 [鈴鹿南部]


 以前から歩きたいと思っていた鳩ヶ峰に行ってきました。
 鳩ヶ峰は小岐須峡から一ノ谷道を経てマド(野登山と鳩ヶ峰を結ぶ尾根の鞍部)に至り左折して尾根伝いに山頂到達するのが一般的です。
 今回は廃道化して利用されることが少なくなっている鈴鹿市西庄内町上野を起点にして歩いてきました。

 9月21日  晴れ

起点0→0:12林道終点→1:13 H=630水平道東端→1:26水平道右折点→
1:39鳩ヶ峰南峰→1:46鳩ヶ峰北峰→1:52鳩ヶ峰南峰2:26→2:35水平道東端→
3:36自然歩道フェンス扉→4:05起点

平面距離  6.16km

沿面距離  6.40km

累積標高  約633m


hatogamine-hokouzu.jpg
 GPS歩行軌跡


shizenhodou-ent.jpg
 上野(かみの)集落北はずれにある東海自然歩道標識
 ここは上野から小岐須に向かう県道11号線で八島川にかかる橋から100mほど北の地点です。
 自然歩道に入ってしばらく進んだところを起点にしました。


shizenhodou-hashi.jpg
 自然歩道の橋を渡る


shizenhodou-rindou-bunki.jpg
 橋を渡って右折し少し歩けば分岐
 自然歩道から分岐して右の地道林道に入りました。
 地形図では分岐から60mほどで八島川が二股に分かれていて、左股に登山道が描かれています。この登山道は二十数年前は明確でよい道でした。
 現在は草が繁茂していて廃道のように見えましたので、そのまま林道を終点まで進みました。


rindou-end.jpg
 林道終点
 地形図には林道終点の手前に尾根道登山道入口が描かれていますが廃道で道は消失しています。
 山斜面には間伐木が多く横たわり草が繁茂していますので、木々と草を漕いで尾根上へ行くことにしました。


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 左股 廃登山道
 尾根を越えて左股登山道に到達しました。間伐の倒木だらけで歩行しにくい現況です。
 標高450m弱まで左股廃道を進み、そこから右折して尾根道に行きました。尾根道は比較的はっきりしていて歩きやすいです。
 標高530mからは道が消えてよじ登る感じになります。


h=570-nagame.jpg
 標高565mは展望良好
 ここは地形図で左股道と尾根道が合流するところです。左股道はほとんど消失しています。
 ここから標高615mの平尾根上までのルートも不明確ですので適当に登りました。


h=620-hiraone.jpg
 標高615m 平尾根
 ひら地の植林帯で良いコバになっています。


suiheidou-ent.jpg
 標高630m 水平道分岐
 ここから北に160m進めば(道は無し)鳩ヶ峰南峰ですが、昔は明確であった「マド」に向かう水平道を踏査することにしました。


kawachibushi.jpg
 水平道 道中のトリカブト(カワチブシというらしい)
 水平道も現在は廃道でほとんど判らなくなっています。
 分岐から235mほど進むと尾根に到達します。そこからマドへは220mくらいですが廃道であることがはっきりしてましたので、右折して標高700m地点まで尾根を上りました。


p710-nozomu.jpg
 標高700m尾根から鳩ヶ峰南峰を見る


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 鳩ヶ峰南峰山頂


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 山頂少し北の石灰岩露頭


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 鳩ヶ峰北峰

 鳩ヶ峰南峰に戻って食事休息をしました。


hatogamine-keshiki-1.jpg
 南峰山頂からの眺め


hatogamine-keshiki-2.jpg
 南峰山頂から扇状地の太陽光発電所と西庄内町上野を見る
 地形図には南峰山頂から南東方向にまっすぐ道が描かれています。これは木々が伐採された部分で里からもよく見えています。
 この伐採部分があるため山頂からよい展望が得られるようになっています。

 ゆっくり休息したあと、地形図には描かれていない庄内白石鉱山の上を通る尾根道経由で下山しました。上で書きましたように標高630m水平道分岐までの南下ルートに道はありません。
 さらに南の平尾根そして標高560mまでの急斜面にも道はありません(二十数年前には道があった)ので地形を判断しながら下ることになります。
 標高560m地点から細尾根になり道がはっきりしてきます。


sekkai-kouzan.jpg
 標高550m地点から庄内白石鉱山を見る
 尾根上にも石灰岩の露頭が各所にあります。


onemichi-kudari.jpg
 鉱山上の尾根を過ぎて植林尾根を下る
 標高410m地点で左折します。まっすぐ降りないよう注意です。
 標高320m地点で右折です。尾根を離れて山腹道を下ります。


nutaba.jpg
 ヌタ場に到達
 ここから傾斜が緩やかになります。ちょっと迷いやすいですがルートがあります。


shizenhodou-gouryuu.jpg
 東海自然歩道に合流
 登りの場合は杉に巻かれた赤テープが目印です。鋭角に左折すれば上記の東海自然歩道の橋に到達です。下山ですので右折して自然歩道を降りました。


shizenhodou-tobira.jpg
 東海自然歩道フェンスの扉
 ここから少し降って交差点を左折しました。


hatogamine-enkei.jpg
 途中上野扇状地から 鳩ヶ峰を見る
 山頂から南東にのびた直線の伐採跡が見えています。


 開始から4時間5分後、おかげさまで無事ルート踏査を終えることができました。


 あとがき
 久々の鳩ヶ峰でした。入山者が少ないためかかつてあった山道は廃道化が進んでいます。
 私がよく歩いていた二十数年前ころは、鈴鹿市消防署員の方々が訓練で歩くこともあった山であります。
 現在、庄内から登りやすい一般ルートはありませんが、あえて選ぶとすれば下山に選んだルートがベストかもしれません。

 昔のことですが、源明川源流右股をときどき遡行して鳩ヶ峰に登りました。ヒルのいない晩秋から春にかけてがよいです。遡行途中に昔の鉱山跡(坑道口)があります。




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