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大洞林道から笙ヶ岳、裏山、表山、周回往復 [養老山地]

 5月5日  晴れ

 体も少し絞れて、動きやすくなりましたので、養老山地の大洞谷林道から、笙ヶ岳、
裏山、表山、もみじ峠を周回往復してきました。

 以前も書きましたが、裏山~表山~もみじ峠間の縦走コースが本来の養老山地主脈縦走路でしょう。しかしこの区間は、踏み跡のないところが多く、また地形が複
雑かつブッシュのため、見通しも悪く、難路です。
 ここを歩くには、地形図とコンパスは必須で、GPSが有ると助かります。密林がある現状では、この区間の南下は迷いやすいですが、北上の場合はそれほど難しくありません。
 いずれにしましても、一般ルートではありませんので、特に南下の場合、初心者の方は、安易な気持ちで入らないのが正解でしょう。


大洞林道ゲート0→1:03大洞林道終点→1:55笙ヶ岳→2:27裏山2:29→2:48表山→
3:14もみじ峠→3:40大洞林道終点→4:27大洞林道ゲート

歩行距離 18.21km


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 出発地の大洞谷林道ゲート
 ゲート前は広くなっており、数台の車を止められます。いつもの事ですが、今回も
出発は、午後になりました。


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 林道を登って行くと、前方に魅力的な山が見えてきます
 見えているピークは、笙ヶ岳の一部で、山頂ではなく、山頂西北西の860mピーク
です。


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 マムシ
 尻尾をプルプルと震わせていました。


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 大洞林道終点
 ここから沢沿いルートになります。荒れていて、歩きにくいルートです。


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 沢の核心部
 この辺りが核心部です。転倒したり、ドボンしたりしないように、慎重に遡行します。


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 大洞谷離合点
 ここで左折して大洞谷を離れ、笙ヶ岳への山腹道に取り付きます。


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 笙ヶ岳山頂三角点


 すぐに折り返して吊尾根を歩き、裏山へ向かいました。笙ヶ岳東のピークから鞍部までは、上部がはっきりしませんが、地形を見ながら下れば迷わないでしょう。


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 鞍部から少し北の落葉樹林
 なだらかで、ゆったりした様が素晴らしいです。


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 裏山山頂
 山頂部は、刈り払われていて、好展望です。


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 裏山山頂から伊吹山方面を見る


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 裏山山頂から霊仙山方面を見る


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 裏山山頂から笙ヶ岳を見る


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 裏山山頂から養老山方面を見る

 最初に書きましたが、ここからもみじ峠に至る縦走ルートは、密林や曖昧な地形等で、迷いやすいですから、地形図とコンパスは必須です。今回の私は、適当に歩きやすいところを歩いて、途中からルートを修正するということを、繰り返しました。
 以前あった裏山と表山間の太い密生笹は全て枯れ、残骸のみが散らばっています。昔のような困難な薮漕ぎはなくなりましたが、それでも見通しが悪く難路です。


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 裏山と表山間の鞍部


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 表山山頂
 潅木が密生しています。


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 752mピーク東の鞍部にある湿地
 今回は湿地状でしたが、池になっていることもあります。


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 もみじ峠付近
 はっきりした道のあるところに出ると、ホッとします。ここで補給休息をしました。

 もみじ峠から大洞林道終点までは、荒れた沢沿いルートですから、転倒しないよう
に、慎重に下りました。大洞林道は早足で降って行きました。

 出発から4時間27分後、おかげさまで無事、駐車地に帰着することができました。


 




  
    


養老山地 ワンデイ全縦走 詳細  [養老山地]

 10月20日  晴れ


愛宕神社6:10→多度山上公園横6:34→地道入り口6:52→地道出口7:29→
石津御岳神社7:42→石津御岳神社奥の院7:54→樽沢池8:08→田代池8:16→
8:37水場8:43→桜番所跡8:47→9:43庭田山頂公園9:46→地道入り口10:13→
川原越11:24→11:26川原越休息所11:50→津屋避難小屋12:16→養老山山頂12:58→
小倉山山頂13:11→もみじ峠13:49→笙ヶ岳登山道分岐13:56→大洞谷源頭の稜線14:26→上石津からの林道終点14:36→14:48笙嶽神社14:51→15:10奥山(威徳山)三角点15:15→沢田からの林道15:23→16:46沢田集落西端(養老山地北端)→
美濃高田駅→(電車)→多度駅→愛宕神社



 今回は、時期的に「ツルベ落とし」になっているので、なるべく早く縦走を終了させなければなりませんでした。

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 本日の愛宕神社
 愛宕神社からしばらくの区間には人馴れしたニホンザルが住み着いていて、登山口には「猿に餌をやらないでください」という看板があります。

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 コース途中から見る鈴鹿連山

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 多度山上公園

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 細道入り口の案内板。この案内板の少し南に「海の見える展望所」があります。

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 細道出口の標識

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 林道から石津御岳へ向かう三叉路。ここで右折して細道に入ります。

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 桜番所跡にある神社

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 庭田山頂公園トイレ建屋
 多度からここまでのコースタイムは3時間33分となりました。水の一部を現地補給にすることにしてザック重を1kg軽くし、道迷いもなかったためか、先週よりもタイムを短縮できました。
 写真には写ってませんが、庭田公園駐車場には観光にこられた方々の車がかなりありました。峠道には自転車ヒルクライマーが多く、たくさん出会いましたました。展望の良いところなので、人気があるようです。
 

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 徳田谷上流の林道から地道に入る分岐点

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 川原越

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 川原越少し上にある休息所。ここで食事休息をしました。ここから富士山が望めるそうです。

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 津屋避難小屋。

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 センブリ

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 養老山山頂

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 養老山山頂近くの林道から御池岳方面

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 小倉山山頂



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 縦走路から笙ヶ岳

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 もみじ峠
 本来ならば、もみじ峠から稜線を歩き表山・裏山を通過するのが本道(5年前このあたりを歩いた時はもみじ峠から沢田まで、ほぼ主稜線に忠実に歩きました)と思いますが、この稜線ルートには地理院地図に表示されているような道はなく廃道化しています。5年前縦走時には裏山南面のイブキザサの藪通過に苦労しました。また、夏季から秋季にかけては場所によって丈の高いイワヒメワラビの密生に悩まされます。そのため、今回はこのルートを避けて、大洞谷を遡行して沢を詰め、裏山と笙ヶ岳を結ぶ吊り尾根に出ることにしました。しかしこの沢ルートも笙ヶ岳登山道の区間以外は道の全くない沢歩きになり、源頭部では難しくなるので一般的ではないかもしれません。

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 大洞谷
 ここでまさかの沢下降中のマウンテンバイカーに出会いました。こんな所で人に出会うとは思わなかったのでびっくりしました。
 その後も大洞谷を黙々と遡行していたのですが、それまでの疲労倦怠感が和らぎ気分が良くなっているのに気づきました。「滝などの水しぶきがマイナスイオンを生成し、なんたらかんたら」というフレーズを以前よく聞いたのですが、ひょっとしてそれは本当で、沢や滝には癒し効果があるのかもしれません。
 源頭部にはイワヒメワラビが密生していたので右手の急斜面を登り、吊り尾根に出ました。左へ行けば笙ヶ岳が近いのですが時間優先で裏山方面に向かい林道終点を目指しました。この間、勘違いから少し迷って上下動しましたが、程なく林道終点に到達することができました。林道終点から奥山付近までは林道を歩きました。
林道の状態は当日時点では、緩やかな上下を繰り返す、歩きやすい林道でした。西方の展望がよく、一部には雰囲気の良い広葉樹林も残されています。

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 笙嶽神社

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 奥山(威徳山)三角点 標高777.4m
 この山で上石津系の林道から沢田系の林道にのり替えしました。
沢田系の林道に到達するには三角点から主稜線をしばらく歩いた後林道に降りるのが最も良いでしょう。しかし、杉と林床のイワヒメワラビの群生そして曖昧な地形のために「ここドコ状態」になりやすい所です。地形図とコンパスを手に持ちながら確認を怠らないようにして、しばらくの間北に向かって歩かなければならない区間です。沢田系の林道に降りられると思われるところで林道に降ります。または主稜線を歩き続けても林道に到達することが出来ます。が苦労します。

 この沢田から伸びてきている林道はこの数年使われていないようです。林道上部の一部区間には潅木が密生していて潅木ジャングルになっています。また雨水の浸食で土が流れ石だらけになっていて歩きにくい区間がかなりあります。
ロクジ(三角点標高660.5m)の南側付近の林道は鹿の糞が特に多く道が黒っぽく見えました。実際数頭の鹿が歩いていました。
養老北部も鹿密度の高いところで、御池テーブルランドに似た状況になっているように思います。

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 林道から伊吹山を望む


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 荒れた林道下部 
 林道下部は崩壊土石の堆積や路面流失で酷く荒れています。路面の崩壊箇所が多く、また区間も非常に長いので、復旧にはかなりの期間を要するかもしれません。

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 養老山地北端の縦走起点付近(沢田集落西端付近)
 全縦走が終了しました。

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 縦走起点付近から黄昏間近の牧田川方面


 今回の山歩きを振り返ってみますと、天気等に恵まれてよい山歩きが出来たように思います。
 
 体調面では時に頭痛がしたり、手足が痺れてきたりして不安な気持ちになりました。これらについてはスピードを緩めたり、ポカリを飲むことによって解消することが出来ました。脱水予防は大切なことだと思います。
 
 60代という年齢から焦りを感じる今日この頃ですが、アクシデントなく山行を終えることが出来たことをうれしく思います。







養老山地 ワンデイ全縦走 成功 [養老山地]

 本日、ワンデイ養老山地全縦走をしました。タフな山歩きでした。

縦走距離 約44km(水平距離)  総歩行距離 約52km
縦走所要時間 10時間36分 でした。



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 出発点 愛宕神社



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 石津御岳神社



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 石津御岳神社奥の院



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 樽沢池



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 田代池



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 志津山



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 養老山頂上三角点



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 笙ヶ岳



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 森



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 ロクジ山腹から池田山



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 終着点 沢田
  


養老山地縦走 多度から川原越 [養老山地]

 10月13日 晴れ後曇り


愛宕神社横駐車場9:16→多度山上公園横9:40→地道入り口10:00→地道出口10:36→
石津御岳神社10:54→石津御岳奥の院11:05→11:20樽沢池11:22→11:27田代池11:30→
11:51水場11:56→桜番所11:59→13:14庭田公園(二之瀬峠)13:46→地道入り口14:16→15:25川原越15:36→赤鉄骨堰堤(林道終点)16:18→16:45美濃津屋駅→(電車)→多度駅→愛宕神社横駐車場


 本日は台高方面の周回を予定していたのですが、朝寝坊で起きるのが遅くなったため、予定を変更して養老山地を縦走してきました。
 養老山系は国有林が多く林業の盛んなところです。そのため山歩きではかなりの区間が植林帯(二次林も残されています)歩きになり、あまり良い展望には恵まれません。しかし少し見方を変えれば、林業のための林道が山中至るところに張り巡らされているわけですから、ある意味エスケープしやすく歩きやすい山域でもあり、安全度が高いといえます。

「歩くことが好きで運動できればよい。展望なんて得られなくても構わない」という運動好きには良いのですが、「山歩き=展望を楽しむ」の山歩人にはもの足りない山域でもあります。


 愛宕神社にお参りしてから、9時16分登山口を出発しました。

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 愛宕神社

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 多度山上公園
 ここから林道歩きになります。

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 濃尾平野を望む 1

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 濃尾平野を望む 2

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 細道入り口
 林道から細道に入ります。

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 細道出口

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 ハンググライダー飛立ち地

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 石津御岳神社
 再び林道から細道に入り石津御岳神社に到着しました。

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 石津御岳神社奥の院
 「奥の院」と表示されていますが、ひょっとしたら「奥社」かも知れません。

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 樽沢池
 林道沿いの大きな池で池畔には神社があります。



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 田代池
 いつもは涸れているのですが、本日は珍しく満水でした。池畔に神社があります。

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 水場
 ここでボトルに給水しました。
一時期は配管設備のある天然水給水所だったのですが、林道にゲートが設置され、給水設備も撤去されました。

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 桜番所説明版

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 庭田山頂公園入り口(二之瀬峠)
 

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 庭田山頂公園駐車場

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 庭田山頂公園説明板
 

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 養老山方面への歩道入り口標識
 庭田山頂公園からここまではほとんど車道(林道)歩きです。

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 霊仙山方面
 川原越手前の志津山(標高732m)少し下でやっと鈴鹿方面を見ることができました。

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 川原越(庭田山頂公園からの距離6.4km)

 午後3時25分川原越に到着しました。養老山まで行けるかどうか計算してみると所要時間は1時間10分でした。養老山山頂到着予定時はまだ明るくて良いのですが、下山中に闇下になってしまうことが分かりました。
安全を考えてここから東海自然歩道経由で津屋方面へ下山することにしました。
 峠から降り始めたところ、歩道をイワヒメワラビが覆っていて歩かれている形跡がほとんどないように感じられました。さらに降ると落石だらけの荒れ道になりました。沢ぞい道から山腹巻き道に移るところ付近では全体がグリ石大のガレキに覆われていたため、道を失ってしまいました。
 山腹がかなり荒れており山腹道を見つけられず、不本意ながら沢へ下りて降ることにしました。
 予想通り沢も大荒れであちこちの両岸にガケ崩れがありました。荒れ沢を慎重に降りてゆき、赤い鉄骨堰堤にたどり着いたときにはホッとしました。が、不注意からカメラを落としてしまい、故障させてしまいました。
 この堰堤下からは林道歩きになります。林道上部も落石が至るところにあり荒れていました。

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 荒れた志津北谷


 本日の山歩きを振り返ってみますと、「山歩きは最後まで気を緩めてはいけない」ということです。今回も赤色鉄骨堰堤に着いたときに、ホッとして気が緩み、写真撮影中に石につまずいてカメラを落としてしまいました。
 私の場合、山歩き終盤で気が緩んでミスをしやすいように思います。今後は最後まで気を抜かないで慎重に行動してゆきたいと思います。

 





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