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 近年 最も感動した山歩きの一場面 [その他]


 
 三重県ではオリンピックのころより新型コロナウイルス感染症の感染者が増加、そして感染爆発し、昨日ついに感染者総数が1万人を越えました。そして明日8月27日緊急事態宣言の対象地域に追加されるそうです。
 現在、よい方向に収まってゆく傾向はまったくなく、昨日の新規感染者発表数は431人、本日は515人でありました。
 このような時期に山歩きをしてもよいのであろうかと迷います。 
 ブログの方も山歩きをほとんどしないがゆえに記事もごく僅かという状態が続いています。
 それではつまりませんので、今後は山歩きの追想等も書いてみたいと思います。


 山から祝福されているような気分になった 平家岳
 2018年5月5日、岐阜県板取・川浦渓谷から岐阜県・福井県県境近辺の山を歩きました。
 ブログでの表題は「板取 新深山トンネル西口~平家岳、美濃平家岳 往復」です。 
 電力会社の巡視路を歩いて、アップダウンを繰り返しながら平家岳に至り、ピストンするというロングコースでありました。
 当日はゴールデンウィークでしたが入山者は少なく、往復道中で出会った登山者はたった一人でした。
 出会った方は「ゴールデンウィークなのになんでこんなに人が少ないの?」と不思議がっておりました。
 私も不思議でしたが、その訳はおそらく━━コース長大・アップダウン過多・累積標高大できついので敬遠してしまう━━ということなのでありましょう。
 まあしかし時期・気象条件等がよければルートコンディションも比較的良く、花々や景色も楽しめる素晴らしいコースであると当日実感しました。


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 巡視路から平家岳、井岸山、美濃平家岳を見る


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 巡視路から 美濃平家岳南面 を見る


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 コブシ咲く巡視路 と 遠景 白山


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 井岸山山頂少し北から 平家岳 を見る
 この付近ではじめて他の登山者と出会いました。
 井岸山山頂を過ぎて鞍部に降り、平家岳山頂に至る直線道を上っていたとき、何かを感じました。
 天気は快晴で太陽光線が強く『紫外線が強いなあ、また顔に老人斑ができてしまう』(私は肌が弱い)と思いながら歩いていたところ、周りの景色がきれいに輝いているように感じました。
 左右に散在するカタクリの花々はたいへん美しく、また太陽光線を受けてキラキラ輝いて神々しく感じられ、山から祝福されているような気分でした。言葉で表現すると「ようこそ伊勢の国から平家岳へ。あなたを歓迎します」。そのようなフィーリングは山歩きをしていて初めてのことでした。


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 当日見たカタクリの花(この場所は上記位置から少し離れている)

 
 さて桓武平氏の中で特に伊勢平氏を「平家」というそうです。たとえば、平忠盛、忠盛の息子・平清盛、清盛の息子・平重盛 らは平家の一族です。
 私の住所地も伊勢平氏の本拠地のひとつであり、たとえば亀山城主であった関氏や鈴鹿神戸城主であった神戸氏は平清盛の孫である資盛(すけもり)の子孫です。
 実際のところ津市・亀山市・鈴鹿市には平家一族由来の姓をもつ人が多く史跡も多いです。 


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水量谷 2021-8-8 [鈴鹿南部]


 少し古くなりますが8月8日の記録です。
 当日は台風10号が関東沖を通過したため西風が強く吹きました。そのため鈴鹿では比較的湿度が低くなり、からりとした晴天の中の山歩きになりました。
 
8月8日  晴れ

武平トンネル西口P0→水量谷遡行→1:37登山道出合→1:45鎌ヶ岳山頂2:25→2:44武平峠→2:49武平トンネル西口P

平面距離  3.45km

沿面距離  3.74km

累積標高  約515m


 開始地点は 武平トンネル西口 にある駐車場です。


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 最初に出合う滝
 右岸をへつったあと下滝の上に登り、そこで落水の左岸側に移り岩場を上に進みます。
 ホールド、スタンスともに適度にあります。ただし、すべて自己責任。

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 この辺りから核心部が始まります。

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 年寄りになって身体能力がそれなりに落ちてきましたので、よりスリルを感じるようになり(怖さを感じながらの登攀)、慎重に行動しました。

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 この大滝(滑滝)が水量谷最大のポイント
 ルートはいくつかありますが、落ちれば命にかかわるかもしれませんので、失敗は許されません。


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 向かって右の沢をよじ登り、上部で小尾根を越えて大滝の上流に降りました。
 このルンゼ状右沢も難度が高くなってきており危険です。

 大滝上から鎌ヶ岳登山道出合まで核心部が続き、楽しめます。


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 鎌ヶ岳登山道出合
 引き続き鎌ヶ岳山頂まで岩盤の沢を詰めることができますが(一般向きではない)もうここまでで十分堪能しましたのでここからは一般登山道を歩きました。



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 山頂北から御在所岳方面


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 山頂北からイブネ~雨乞岳~綿向山方面


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 山頂から南の眺め

 山上でゆっくり食事休息したあと下山にかかりました。
 下山では現在の自分の身体の状態を知りたかったので、安全に留意しながら、スピードを上げました。
 新型コロナ感染症のワクチン接種の後、副反応がかなり出て体調がすぐれなかったのですが、やはり一本調子で降ることができず、息切れ等で休み休みの下山になりました。


 あとがき
 近年は夏山シーズンに水量谷を歩くことが多くなっています。それには私なりの理由や思いがあります。
 四十数年前から感じている日本の亜熱帯化━━鈴鹿は標高がないことにより夏の沢歩きは結構暑くなってしまいバテます。(四十数年前以前の鈴鹿沢歩きは涼しくて快適でした)
 水量谷は開始地点が標高約800mと高く、また日陰が多いということと相まって若干涼しめの沢歩きができます。
 例えば猛暑日の場合、鈴鹿では標高のある神崎川源流━コクイ谷・クラ谷を歩いても『なんて暑いのだろう』と感じることがよくありますので、水量谷のありがたさを私は感じております。


 変わりまして
 日本各地で、また当地において新型コロナウイルス感染症がコントロールの限界を超えて感染爆発になってしまったようです。
 このような事態になってしまったのは、自分も含めて人間の欲等や集団の欲等が優先し、あるいは個人および集団の自己規制が一部でうまく機能しなかったことによる結果のように思えます。
 過去において重症型コロナウイルス感染症については、サーズ・マーズともに感染爆発を抑えることができたのに今回できずに爆発してしまったのは残念です。
 現在、国外企業のワクチン接種でしのいでいますが、完全ではなく心休まりません。
 日本企業や研究機関も従来法で鋭意ワクチン開発を進めたり、新治療法を模索しているようで、なんとか成功してほしいと願っております。
 私個人程度では大きな協力などできる能力等なく歯がゆく思います。
 この苦しい状況から早く脱出し、世界が平穏で安心して暮らせる状況になることを強く望んでいます。





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