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元越谷中俣遡行 [鈴鹿南部]


 8月8日の水量谷遡行より山歩きから遠ざかっていましたが、久々先週の日曜日に武平トンネル西口から紅葉見頃の御在所岳にのぼりました。
 体力面においてゆっくりであればまだまだ歩けそうな感覚がありましたので、次回は5月3日に多段滝下降で苦労した元越谷南股を遡行しようと計画しました。
 11月6日いつものように遅めの時間に自宅を出発しました。順調に進んでいたところが鈴鹿スカイライン鳥居道キャンプ場付近から渋滞が発生していたため現地到着が遅れてしまいました。
 元越谷起点に到着した時点で、林道を速歩きすれば南俣遡行は可能かもしれないと予測し出発しました。
 元越谷林道ジグザグ下降地点の下に到達したとき ― 南股を遡行すればヘッデン使用になるかもしれない ― と思い、南股遡行から比較的容易な中股遡行に変更しました。

 11月6日  晴れ のち 曇り

元越谷起点0→0:48林道ジグザグ下降点→0:54元越谷遡行開始点1:00→
1:30休息地点1:43→2:02林道ケルン→2:27水沢峠→2:31休息2:36→
2:47林道ケルン→3:06林道ジグザグ下降点→3:33元越谷起点

平面距離  9.63km

沿面距離  9.79km

累積標高  約618m


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 起点 元越谷バリケードフェンス
 帰着時撮影


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 猪足谷方面 分岐


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 林道ジグザグ下降点
 この少し先にある以前の林道終点まで進んでしまい、戻りました。
 下降地点は木に赤テープが付けられています。ジグザグ道は植物繁茂と浸食崩壊で荒れていて歩きやすかったころの面影はありません。


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 荒れた箇所


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 堰堤下に到着
 ジグザグ道の下部水平道(中股上流部に進む林道)へは入らず、川床に降りました。
 ここでもう一度検討。南股遡行をあきらめ、短時間で完了するであろう中股を歩くことにしました。


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 堰堤上流部の壊れた橋
 北股に架かっていた橋の残骸です。ここを渡渉すればまた林道が現れ、中股右岸側上流部まで続いています。


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 橋残骸から少し南に行くと倒木が目立つ中股


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 平瀬


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 滝1
 この滝付近から両岸が迫ります。


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 滝2

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 滝2の上流
 ここを過ぎると左手(右岸)に林道が見えてきます。林道下にはところどころ旧峠道が残存しています。


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 しばらく進むと杉の切株にケルンがある
 谷沿い林道はここで終わりですが、ここより少し下流部で林道は右岸側斜面を上がってゆきます。


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 遡行してゆくと二股分岐
 右に入ります。


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 分岐の上流部


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 また二又分岐
 右に入ります。


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 やがて峠が見えてくる


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 水沢峠到着
 ここで遡行が終了しました。
 ふり返りますと元越谷中股の核心部は滝1から滝2の上流部付近までのようです。滝の巻きは斜度があり少し面倒です。

 ジグザグ道より上部の林道開設以前、旧峠道近江側は支沢斜面道崩壊等で通行困難箇所がありましたが、上部林道開設でそれは解消されました。

 現在の峠道において林道ケルンより上部について、水沢峠から下降の場合は峠道を見つけやすく判りやすいです。
 逆に林道ケルンから沢を遡行する場合は沢分岐箇所で判断に迷いました。地形図付きのGPSが頼りになります。

 さて、水沢峠からの降りは上に書きましたように上部では主に峠道を進み比較的楽でした。林道ケルンから先は林道を通り、荒れた区間等を除いて低速ジョグで進みました。


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 帰り道、ジグザグ林道から高円山方面を見る
 うまく撮れてませんが、よく色づいた木々がところどころにあり綺麗です。
 







水量谷 2021-8-8 [鈴鹿南部]


 少し古くなりますが8月8日の記録です。
 当日は台風10号が関東沖を通過したため西風が強く吹きました。そのため鈴鹿では比較的湿度が低くなり、からりとした晴天の中の山歩きになりました。
 
8月8日  晴れ

武平トンネル西口P0→水量谷遡行→1:37登山道出合→1:45鎌ヶ岳山頂2:25→2:44武平峠→2:49武平トンネル西口P

平面距離  3.45km

沿面距離  3.74km

累積標高  約515m


 開始地点は 武平トンネル西口 にある駐車場です。


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 最初に出合う滝
 右岸をへつったあと下滝の上に登り、そこで落水の左岸側に移り岩場を上に進みます。
 ホールド、スタンスともに適度にあります。ただし、すべて自己責任。

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 この辺りから核心部が始まります。

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 年寄りになって身体能力がそれなりに落ちてきましたので、よりスリルを感じるようになり(怖さを感じながらの登攀)、慎重に行動しました。

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 この大滝(滑滝)が水量谷最大のポイント
 ルートはいくつかありますが、落ちれば命にかかわるかもしれませんので、失敗は許されません。


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 向かって右の沢をよじ登り、上部で小尾根を越えて大滝の上流に降りました。
 このルンゼ状右沢も難度が高くなってきており危険です。

 大滝上から鎌ヶ岳登山道出合まで核心部が続き、楽しめます。


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 鎌ヶ岳登山道出合
 引き続き鎌ヶ岳山頂まで岩盤の沢を詰めることができますが(一般向きではない)もうここまでで十分堪能しましたのでここからは一般登山道を歩きました。



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 山頂北から御在所岳方面


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 山頂北からイブネ~雨乞岳~綿向山方面


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 山頂から南の眺め

 山上でゆっくり食事休息したあと下山にかかりました。
 下山では現在の自分の身体の状態を知りたかったので、安全に留意しながら、スピードを上げました。
 新型コロナ感染症のワクチン接種の後、副反応がかなり出て体調がすぐれなかったのですが、やはり一本調子で降ることができず、息切れ等で休み休みの下山になりました。


 あとがき
 近年は夏山シーズンに水量谷を歩くことが多くなっています。それには私なりの理由や思いがあります。
 四十数年前から感じている日本の亜熱帯化━━鈴鹿は標高がないことにより夏の沢歩きは結構暑くなってしまいバテます。(四十数年前以前の鈴鹿沢歩きは涼しくて快適でした)
 水量谷は開始地点が標高約800mと高く、また日陰が多いということと相まって若干涼しめの沢歩きができます。
 例えば猛暑日の場合、鈴鹿では標高のある神崎川源流━コクイ谷・クラ谷を歩いても『なんて暑いのだろう』と感じることがよくありますので、水量谷のありがたさを私は感じております。


 変わりまして
 日本各地で、また当地において新型コロナウイルス感染症がコントロールの限界を超えて感染爆発になってしまったようです。
 このような事態になってしまったのは、自分も含めて人間の欲等や集団の欲等が優先し、あるいは個人および集団の自己規制が一部でうまく機能しなかったことによる結果のように思えます。
 過去において重症型コロナウイルス感染症については、サーズ・マーズともに感染爆発を抑えることができたのに今回できずに爆発してしまったのは残念です。
 現在、国外企業のワクチン接種でしのいでいますが、完全ではなく心休まりません。
 日本企業や研究機関も従来法で鋭意ワクチン開発を進めたり、新治療法を模索しているようで、なんとか成功してほしいと願っております。
 私個人程度では大きな協力などできる能力等なく歯がゆく思います。
 この苦しい状況から早く脱出し、世界が平穏で安心して暮らせる状況になることを強く望んでいます。





2020年8月21日に歩いた大岩谷~紺屋谷遡行の撮影画像が復活 [鈴鹿南部]


 昨年8月21日の「大岩谷・紺屋谷遡行 宮指路岳周回」でカメラ水浸により失った画像が復活しましたのでアップいたします。
 5月30日に歩いた「湯ノ山~……~国見尾根」で使用したSDカードの今回ファイル内に一緒に入っていました。
 なんだかよく分かりませんがたいへん有り難いことであります。


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 GPS軌跡


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 大岩谷林道終点


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 小滝と大きな淵


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 淵上の滑


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 淵


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 二筋滝


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 こけ滝


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 紺屋谷8m滝


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 8m滝上


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 山抜けと倒木


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 その上流


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 ゴルジュ帯入口のチョックストン滝
 ここでカメラを水没させてしまいました。





 湯の山~腰越峠~ハライド~ヤシオ尾根~県境~国見尾根 2 [鈴鹿南部]


5月30日  晴れ

起点0→0:12裏道一合目→0:50藤内小屋→2:00腰越峠→2:10ハライド2:46→
3:39キノコ岩3:42→3:46青岳3:58→4:11国見岳4:15→4:23国見岳南峰4:26→
4:28国見尾根分岐→4:42天狗岩4:52→5:38藤内小屋→6:05蒼滝探索6:37→6:55起点

平面距離  11.48km

沿面距離  12.21km

累積標高  約1458m
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 GPS歩行軌跡


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 国見岳南峰から 雨乞岳~イブネ 方面


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 国見岳山上から 藤内壁 方面


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 国見岳山上から 青岳 方面


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 シロヤシオ
 開花株は少なくなりましたが、よい状態のものも所々残っていました。

 山上巡りのあと国見尾根に入り、下山にかかりました。


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 岩


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 天狗岩


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 ゆるぎ石


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 イワカガミ


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 岳不動尊 方面分岐点
 かつての国見尾根登山道は岳不動尊の少し上から急傾斜のガレに取り付いてここに登りつくコースでありました。
 しかしガレの崩壊が激しくなって通行禁止となり、現在のコースに変更されています。


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 岩場から ゆるぎ石 天狗岩 を見る


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 同所から 青岳 方面
 青岳は目立たないピークですが、小休止するにはよいところです。


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 国見尾根から 御在所中道のキレット 雲母峰 方面

 標高960m付近で右折して山腹~尾根を下るようになります。
 この新道区間も浸食が進んできており、滑落要注意箇所が所々にあります。


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 危険な岩場を通過

 尾根の下部は今の時期的に照葉樹の落ち葉が多く、これまたスリップに注意です。
 御在所裏道に合流後は勾配が緩くなり楽になります。
 当日は道中混んでいて数珠繋がりとなり私が最後尾でしたが、途中前方の若い方が落葉に足をとられてドテッと転倒してしまいました。やはり落葉には要注意です。


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 七の渡し


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 その下流の橋


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 ふたたび大堰堤

 帰りには蒼滝見物をすることにしていましたので立ち寄りました。


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 蒼滝 降り口


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 蒼滝少し上流の滝 1


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 蒼滝少し上流の滝 2
 このあたりは銭浪ヶ淵で北谷の廊下地帯です。かつての裏道はこの付近を通っていたのですが現在は外れています。


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 蒼滝の上 斜瀑部


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 蒼滝の上から少し降ったところから本体部


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 蒼滝本体 1


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 蒼滝本体 2

 滝見物のあと折り返して、御在所ロープウェイ・湯の山温泉駅前経由で下山しました。


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 町営 蒼滝駐車場

 久々の長時間行動になりましたが、おかげさまで無事山歩きを終えることができました。





御在所で花見 [鈴鹿南部]


 御在所ロープウェイのホームページで、シロヤシオが「山頂付近で見頃」という記事を見て、早速花見に行ってきました。

5月24日  曇りのち雨

武平トンネル西口P0→0:47御在所岳三角点→0:49望湖台1:05→撮影→
1:20御在所岳三角点→1:36国見峠→1:51国見岳南峰1:58→2:03国見岳山頂2:26→
2:42国見峠→3:15長者池→3:19御嶽大権現3:23→3:50武平トンネル西口P

平面距離  7.07km

沿面距離  7.33km

累積標高  約743m


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 望湖台付近のシャクナゲ
 花の色が濃くて美しく、花付きも良好でした。


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 国見岳方面
 御在所岳・国見岳ともにシロヤシオの開花株が多く、今年は数年ぶりに当たり年のようです。


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 ハルリンドウ


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 イワカガミ


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 シロヤシオ


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 国見岳南峰から雨乞岳方面


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 国見岳南峰からイブネ・銚子ヶ口岳方面


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 国見岳山頂からイブネ・銚子ヶ口岳方面


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 国見岳山頂から御在所岳方面


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 国見岳山頂から釈迦ヶ岳、竜ヶ岳、藤原岳、御池岳方面


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 県境から御在所・藤内壁方面


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 御在所・山上道路から御嶽大権現方面

 以上ですが、シロヤシオとシャクネゲはまもなく終盤散りはじめです。
 替わってベニドウダンとサラサドウダンがあと数日で見頃になりそうです。

 明日は強い風が吹くかもしれません。
 今日しかないと思って出かけましたが、おかげさまで素晴らしい花々を見ることができました。






元越谷南股源流 周回 2 [鈴鹿南部]


 5月3日  晴れ 時々 曇り

起点0→0:06大岩谷終点→0:19紺屋谷出合→0:25大岩谷渡渉点→
0:43連滝群最奥滝0:57→1:07 H=610尾根とりつき1:10→1:41イワクラ尾根→
2:03イワクラ尾根No.1ポイント→2:06県境鞍部→2:23休息地2:53→
3:18多段滝3:34→3:41仏谷出合3:47→3:55休息地4:03→4:28吊尾根→
4:34小岐須峠4:41→5:48起点


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 GPS歩行軌跡


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 「イワクラ尾根通報ポイント1」少し北の県境稜線鞍部
 三重県側にはブナの木々が目立ちます。
 ここから元越谷南股東沢の下降が始まるわけですが、当初は「穏やかで容易な沢」と予想していました。

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 落葉に埋もれた源頭付近の沢


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 少し降ると沢のあちこちに倒木
 この辺りの流れは、穏やかでありました。


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 右岸台地の炭焼き窯跡で食事
 曇りがちで少し寒かったのですが、ゆっくり休息しました。

 窯跡からしばらく降ると両岸にはアスナロが目立つようになります。
 やがて沢筋はそれまでと変わって岩盤となり、ゴルジュと滝が連続します。


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 滑床


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 小滝群と倒木


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 倒木・流木で詰まった小滝


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 渕
 この時点ではまだ余裕でした。
 ここから少し進むと岩溝が続いて、その先が切れ落ちています。多段滝です。
 想定外の大きな滝を見てびっくりしました。
 見込み違いで装備を持ってきませんでしたので、ザック以外丸腰で下降しなければなりませんでした。
 そのときの私の判断は『右岸からなんとか下降できるだろう』でした。
 右岸は急傾斜に木々がまばらに生えていて根っこが所々ありますが、その下は切れ落ちた岩壁が続きます。
 『スリップすれば人生終わりだな。絶対失敗できない』と思いながら長いトラバースをして下降しました。
 腕力とバランスを要し、極限の緊張状態がしばらく続きました。

higashisawa8-tadantaki-1.jpg 

 下降途中の小棚から多段滝を見る

higashisawa9-tadantaki-2.jpg  

 下降後、多段滝を見る
 なんとか無事に降り終えることができましたので、とりあえずホッとしました。が、まだ先があります。

(さて、家に帰ってからネットで遡行記を見ましたが、この多段滝のルートは左岸にあって比較的容易なようです。今回はミスが重なったことになります)


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 滑滝を降る
 この下流、小滝の下に廊下がありました。
 通過するには渕に飛び込むのが最良と判断しました。右岸壁をできるだけへつって高さ2mくらいから渕末端付近の水面に飛び降りました。
 腹まで水につかりましたがOK。沢ではよくあることなので想定内でした。


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 仏谷 合流点
 左手の沢が仏谷です。この大きな岩床の上で靴に入った砂を洗い出しました。
 そのあとしばらく呆然としていました。
 ここから先は過去に数回歩いていましたのでかなり気が楽になりました。地獄を体験したので仏に癒してもらいます。


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 岩床から上流側を見る


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 仏谷の一場面
 下半身がずぶ濡れで寒くなってきましたので、ズボンをヤッケズボンにはき替えました。


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 たおやかな仏谷の流れと芽吹きの森
 昔と変わったところといえば、下草がたいへん少なくなり広々とした感じになったことです。


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 仏谷源流部
 高円山南の電波塔峰と県境尾根を結ぶ吊尾根に近づいてきました。


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 小岐須峠


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 峠から 入道ヶ岳 を見る

 ここからは歩きなれたカワラコバ・コースを降りました。
 開始から5時間48分後、おかげさまでなんとか怪我等なく山歩きを終えることができました。
 
 あとがき
 失敗記を書くのはあまり気が進みません。
 まあしかし事実なので仕方ないですね。今回のことを心に留め、今後はより気を引き締めて、安全な計画と装備で行動したいと思います。











元越谷南股源流 周回 1 [鈴鹿南部]


 5月3日、以前より考えていた元越谷の源流を通いなれた小岐須・大岩谷を起点として周回してきました。
 元越谷の上流部は 北俣、中俣、南股 と三つに分ける区分がなされているようです。
 今回はそのうちの南股の上流部 元越谷南股東沢(沢の呼称が分からないので仮称) と 仏谷を歩きました。
 元越谷南股東沢は地形図を見ると比較的穏やかな沢のように見えます。
 この沢歩き計画において、私は事前にレポート等を読んだりせずに地形図だけで「容易」と判断し、楽観的な気持ちで沢装備を省略して準備をしました。
 しかしそれは判断ミスで、結果として無事に東沢を下降することができたのですが、多段滝の下降では肝を冷やしました。
 やはり山では基本に忠実でなければなりません。「備えあれば憂い無し」かもしれません。

 長くなりますので「大岩谷~イワクラ尾根通報ポイント1」 と 「イワクラ尾根通報ポイント1 以降」 に分けてレポートいたします。

 5月3日  晴れ 時々 曇り

起点0→0:06大岩谷終点→0:19紺屋谷出合→0:25大岩谷渡渉点→
0:43連滝群最奥滝0:57→1:07 H=610尾根とりつき1:10→1:41イワクラ尾根→
2:03イワクラ尾根No.1ポイント→2:06県境鞍部→2:23休息地2:53→
3:18多段滝3:34→3:41仏谷出合3:47→3:55休息地4:03→4:28吊尾根→
4:34小岐須峠4:41→5:48起点

平面距離  9.38km

沿面距離  9.72km

累積標高  約902m


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 GPS歩行軌跡


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 宮指路岳登山口


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 大岩谷林道終点


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 ムベの花が美しい


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 紺屋谷出合より少し上流にある大岩谷の滝


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 大岩谷渡渉点
 この地点の少し東が 松の木谷出合 です。
 渡渉して数メートル歩けば分岐で、右が 松の木谷ルート、左が 大岩谷一般ルートです。
 白滝を見物する場合は、この渡渉点から大岩谷を遡行することになります。大岩谷一般ルートからは照葉樹繁茂のため白滝を望むことができません。
 急勾配の左岸一般ルートを上り勾配が緩くなってくると沢が近づいて、白滝上流の連滝群を見ることができるようになります。


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 連滝群最後の滝
 高さ10m余り、廊下もすばらしい。


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 滝上から下を見る


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 滝上から上流を見る
 ここから沢は緩やかになり谷が開けます。
 ミズナラが多く、ちょっとした別天地の雰囲気がありますが、近年虫害で枯れ木が多くなりつつあります。
 標高610m地点まで沢の分岐が多くて迷いやすい地形が続きます。しかしテープ・リボン等が木に多く付けられておりますので参考になります。


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 標高610m地点の沢分岐
 ここで渡渉すると標高613m(地理院地形図での標高)くらいの尾根末端。


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 尾根末端
 立木にテープが巻かれています。
 左右どちらの沢を遡行してもよいし、尾根を上ってもよいわけですが、今回は歩きやすいと思われる尾根を選択しました。


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 少し上ると広々とした尾根風景
 地形図のとおりですが、雰囲気の良い二次林のなかをしばらく上ります。


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 イワクラ尾根に到達
 立木にテープが巻かれています。この地点でシロヤシオが咲いていました。


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 イワクラ尾根通報ポイント3 宮妻峡・奥の谷方面 分岐点


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 アカヤシオ
 ほとんど終わっていました。


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 県境 イワクラ尾根通報ポイント1
 起点からここまで2時間あまり、のんびりムードで歩くことができました。
 この先、県境を北に少し下ると鞍部で、元越谷南股東沢下降の起点となります。





大岩谷・白滝周辺 [鈴鹿南部]


 小岐須渓谷上流の大岩谷に行ってきました。このところ御幣川上流に集中しています。
 記憶がはっきりしませんが白滝を訪れたのは数十年ぶりで、少しワクワクしながら歩きました。

 4月11日  晴れ

 行動時間  約3時間

 GPSを帰路でスイッチオンしたため、歩行データを省略します。


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 大岩谷林道のヤマザクラ
 下界は終わってしまいましたが、山中は今が満開です。


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 大岩谷・こけ滝
 前回(3月30日)よりも水量が減っていました。


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 滝
 紺屋谷合流点より少し上流、大岩谷の滝


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 白滝より少し手前の滝


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 白滝1


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 白滝2


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 白滝下段


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 下段の上より下方を見る


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 下段の上より上段を見る


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 上段の上より下方を見る
 白滝は向かって右(左岸)に巻きルートがあります。
 スリルを味わえる滝直横(左岸)のルートもありますが、落ちれば取り返しのつかないことになるかもしれませんので無理は禁物です。

 白滝を上り終えてその先も、しばらく滝と渕が連続します。


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 1


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 2


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 3


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 4


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 5
 ここを越えてしばらくで谷は穏やかになります。
 沢を離れて一般登山道を歩くようになると、別天地のようなミズナラ林がしばらく続きます。


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 雰囲気のよいミズナラ林


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 沢分岐
 右はイワクラ尾根方面(地理院地形図の破線)、左は県境・大岩方面(たぶん)。ヤマケイのルート図ではここから尾根に取り付いてイワクラ尾根に行けるように表示されています。
 そういえばこのあたり、高校1年のとき同級生3人でがむしゃらに沢を詰めて県境に到達したことを思い出しました。

 標高620m付近で時間切れになりましたので折り返しました。下山は歩きやすい一般コース。短時間で紺屋谷合流点に到達しました。 
 合流点で時間に余裕があることが分かりましたので、紺屋谷を遡行して8m滝に立ち寄りました。


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 紺屋谷8m滝

 あとがき
 短時間でしたが、充実した山歩きになりました。今の私にはこれくらいの運動量が良いのかもしれません。

 大岩谷一般コースには標識がありません。しかし立木には短い間隔でピンクテープが付けられていますので参考になります。



御幣川 紺屋谷大滝周辺 2 [鈴鹿南部]


 先月紺屋谷で写真を撮りきれなかったため、懲りずにまたまた歩いてきました。

3月30日  曇り 一時 晴れ

起点0→0:33 12番通報ポイント(小峠)→0:46紺屋谷大滝3:45→
3:59 12番通報ポイント→4:36紺屋谷・大岩谷合流点→5:05起点

平面距離  6.43km

沿面距離  6.61km

累積標高  約481m


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 GPS歩行軌跡

 前回と同じくカワラコバ・コースで大滝に向かいました。


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 12番通報ポイント


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 紺屋谷・大滝


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 一番目チョックストン滝


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 一番目チョックストン滝とその上流の二番目チョックストン滝


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 滝遠景


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 高巻き取り付き点
 一番目滝から下流へ40mほど下ったところの左岸花崗岩小沢が取り付き点です。


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 小沢を少し登ると岩は赤錆色
 高巻きを終えて14番通報ポイントへ向かい、カワラコバコースを下りました。
 今回は12番通報ポイントから尾根経由で紺屋谷・大岩谷合流点に向かいました。


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 尾根の下部は急勾配


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 紺屋谷・大岩谷合流点
 このところの多雨で水量豊富でした。


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 見栄えのする滝と釜

 今回もおかげさまで無事山歩きを終えることができました。

 里の道中は桜が満開、山の中も花盛りでした。

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御幣川 紺屋谷大滝周辺 [鈴鹿南部]

 昨年より気になっていた紺屋谷の大滝周辺を歩いてきました。
 前回遡行した際に見たゴルジュ帯始まり付近からの険阻さから「この一帯は高千穂峡をミニチュアにしたような深緑の淵が続いているかもしれない」と期待をしながらの訪問でした。
 まあ期待と現実は異なることがよくありますが、そのとおり残念ながら深々とした淵の連続はありませんでした。しかしその独特な景観は小さいながらも小岐須屈指のものであることに違いありません。

2月27日  晴れ

起点0→0:09カワラコバコース入口→ 0:46 14番通報ポイント→
1:05大滝周辺探索4:10→ 4:19 12番通報ポイント4:24→4:30 P614→5:03起点

平面距離  5.00km

沿面距離  5.22km

累積標高  約480m
現地では3回ほどGPSをデポして行動したため実際値は上記より大きくなります


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 GPS歩行図(一部省略)


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 大滝周辺見取図


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 カワラコバコース入口


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 12番通報ポイント


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 鎖場


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 14番通報ポイント
 ここで左岸に渡り炭焼き窯跡にザックをデポしました。
 食事休息の後、適地を探して下降ロープを設置しました。(10.5mmシングル30m、予備8mm20m)

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 降下した地点 
 メインロープは3mほど谷底に届きませんでしたが、丸腰で降りられそうでしたので予備ロープの接続はしませんでした。
 写真右下の白い岩は第2滝上のチョックストンです。
 この地点から大滝は見えませんが、少し遡ると期待の大滝が出現しました。


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 大滝


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 大滝の少し下から下流側を見る


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 第2滝上から下流側を見る
 第1滝上のチョックストンが見えます。
 沢から両岸を見たところ、谷底に下るには右岸側からのほうがロープが短くて済み、ずっと容易そうなことが判りました。

 眺めを堪能したあと上に引き返すことにしました。やはり登りは手間がかかります。


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 大滝上から下を見る


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 大滝上の滑滝群


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 右岸側から大滝を見る


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 右岸側から第2滝


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 右岸側から第1滝
 第1滝下には深い淵があります。

 ここで滝見物を終えて帰路につきました。
 帰りのコースは12番ポイント(小峠)から法丁の滝には向かわず尾根ルートを進みました。
 尾根分岐で間違えやすかったり急傾斜があって要注意ですが危険な岩場はありません。


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 P614

 あとがき
 鈴鹿にはまだまだ見どころがあちこちにありそうですので、これからもそのようなところを訪れてみたいと思います。



 

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