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武平峠南東の小沢を遡る [鈴鹿南部]


 武平峠南東に県境尾根の標高1000m付近に源頭をもつ小さな沢があります。今回はその小沢を遡行し、また周辺を歩いてきました。

 8月30日  晴れのち薄曇り

武平トンネル東駐車場0→0:07小沢二又→左又→0:16左又折り返し→0:23小沢二又→
小沢右又→1:12小沢右又源頭→1:20県境尾根三叉路→1:52鎌ヶ岳山頂2:00→

2:18県境尾根三叉路→三ツ口谷左岸尾根→2:53三ツ口谷道合流→3:02三ツ口谷出合→
3:27武平トンネル東駐車場

平面距離  5.21km

沿面距離  5.46km

累積標高  627m


18-8-30-歩行図.jpg
 歩行軌跡


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 駐車地 武平トンネル東駐車場
 この駐車場南側部分に登山道入口があります。到着後、早速準備をして出発しました。
 石の多い急斜面を降りてゆくと峠道に合流しますが、そこから少し上流側に歩いて下の川原に降りました。

hiroi-kawara.jpg 

 堰堤上の広い川原
 上流側にしばらく歩くと分岐があり、左です。また直ぐに二又分岐があります。


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 二又分岐
 ここは右が正しいのですが、地理院地形図の等高線描画(地形表現)に間違いがあり左の沢に入ってしまいました。
 地理院地形図では左の沢(左又)に入り、少し遡ったところで左又・右又が分岐(下図の左又・右又が近接する地点)するような地形表現になっています。しかし実際にはGPS軌跡でも判るように下図のような地形で「←二又分岐」と示した地点で分岐しています。


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 実際の沢分岐はこうなっている


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 左又の様子
 途中でおかしいことに気づいて折り返し、二又分岐に戻りました。


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 右又下流部の様子


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 最初に出合う大きな滝
 ここは向かって右側から巻きます。
 巻きルートは現在少し危険な斜面になっていますが、昔は杣道があったようで、滝の上部に炭焼き窯跡があります。
 
 滝上から少し進むと、眼前に迫力満点の連滝群が現れます。


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 連滝群 1
 現地で見た感じは写真よりも迫力があります。見た目ずっと向こうまで続く長さに圧倒されて少し怖くなりました。そのまま遡行を続けるか、それとも左岸高くを大巻するか、しばらくの間迷いました。 
 思案したのち遡ることにしました。
 ただしここは初めてではなく、実際には数十年前に遡行しています。その時も連滝群を進みました。


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 2


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 3


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 4(3のアップ)


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 5


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 6 


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 狭くて長い連滝群を通過し、平流になりました。


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 この支沢を少し上ると県境尾根ルート
 ここでは県境尾根に向かわず、ザレハゲ方面源頭に進み、沢を遡りました。


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 ザレハゲ上付近(三ツ口谷左岸尾根)から 雨乞岳 を見る 
 
 三ツ口谷左岸尾根を登ってゆくと県境尾根ルートとの三叉路に着きます。


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 県境尾根ルート三叉路
 ここから鎌ヶ岳山頂に向かいました。


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 三ツ口谷源頭と鎌ヶ岳山頂を見る


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 水量谷源流部のガレ横断部


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 ガレ横断部から鎌ヶ岳山頂に向かう沢
 6月の水量谷遡行で選択しなかった岩の沢です。今回はここを遡ることにしました。
 ここも数十年前に遡っていますので今回が2回目です。


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 途中から上を見る
 この辺りから危険な岩場になり難しくなります。

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 山頂まであと少し


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 鎌ヶ岳山頂到着
 いつものように山頂神社を参拝したあと下山にかかりました。
 帰りは上記県境尾根ルート三叉路で右折して、三ツ口谷左岸尾根に入りました。


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 三ツ口谷左岸尾根からの眺め

 尾根を降り進むと二股分岐があり、そこにある立木には矢印で
「←キツイ」と「オススメ→」と表示されています。「オススメ」コースを降りました。


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 三ツ口谷道に合流


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 峠道分岐点から三ツ口谷出合を見る
 ここから峠道を上り進みました。

 開始から3時間27分後、おかげさまで無事今回の山歩きを終えることができました。






「水量谷と西鎌尾根」追記しました [鈴鹿南部]


 8月19日にアップしました「水量谷と西鎌尾根」のGPSによる歩行軌跡のうち、源流部難所の滝(岩壁)付近の軌跡が乱れていて、本来の遡行軌跡とかなり異なっています。
 また、下流部で往路と復路の軌跡がずいぶんズレているように見えます。しかし下流部につきましては遡行時のルートと下降時のルートが異なることによるものと思われます。
 下流部において、遡行時はほぼ沢に忠実に歩いたのに対して、下降時は複数区間で巻きルートを歩いたり、行ったり来たりを繰り返しました。
 
 そこで源流部についていわゆる絵ではありますが、過去の軌跡も合わせて歩行軌跡その他の見取り図を描きました。GPS歩行軌跡よりは分かりやすくなり参考になるかもしれません。
 ただしフォト編集ソフトで描いた絵ですから精度等正確さは保証できませんのでご了解ください。


suiryoutani-genryuu.jpg
 水量谷源流部
 8月19日レポートにも追記アップしました






水量谷と西鎌尾根 [鈴鹿南部]


 気団が変わって涼しい風の吹いた17日、水量谷を歩いてきました。
 6月に始まって3回目の水量谷ですが、福王山と同様、最近はこの辺りを何度も歩いています。

 8月17日  晴れ

駐車地0→水量谷遡行→1:30西鎌尾根→1:45鎌ヶ岳山頂1:57→
2:18西鎌尾根ナイフリッジ→2:52 P940 3:05→P940南の鞍部→小沢下降→
水量谷下降(途中15分休息)→3:58駐車地 

 平面距離  4.45km

 沿面距離  4.70km

 累積標高  550m


18-8-17-hokouzu.jpg
 歩行軌跡

 車ははいつものように武平峠西口に駐車させていただきました。
 人気の山域ですので、平日でも満車に近い状態でした。
 到着後、早速準備をして出発しました。


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 水量谷に入って最初に出合う滝
 水量が少ないほうが取付き容易で登りやすいです。
 直登を避けたい場合は、右岸側高くに巻き道があります。


taki-1-ue.jpg
 滝上から下を見る


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 二番目の滝


taki-3.jpg
 三番目の滝


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 四番目の滝


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 五番目の滝


goro-sawa.jpg
 ゴロ沢


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 難所の始まり


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 左の滑滝を登る


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 ここを登りきると


nansho-taki.jpg
 最大の難関 
 以前にも書きましたように左の本流滝(写真左手白抜け部分側の岸壁)に取付かず、右又=向かって右手のルンゼ(写真では暗い部分)を登り、鎌ヶ岳西尾根(西鎌尾根)に進むのが一般的なコースのようです。
 今回は先ず向かって左側の右岸側から高巻き、滝上の高さ付近にある「昔は巻き道であったかもしれない部分」を進み、滝上に到達しました。
 ただしこの部分もスタンスが谷側に傾斜していて不安定になっています。ホールドに頼りながらトラバースしましたが、落ちればただではすみませんので緊張する区間です。
 滝の上部に到達後少し遡行し、本流左岸の小尾根を横断して、上記西鎌尾根に到達するルンゼ(右又)に入りました。
 前回本流(鎌ヶ岳山頂に達する沢)を進みましたので、今回は詰めのコースを右又に変えました。


migi-mata.jpg
 西鎌尾根に突き上げる沢


nishi-kamaone.jpg
 西鎌尾根に到達


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 鎌ヶ岳山頂
 空気が比較的澄んでいて、北・南・中央アルプス方面や両白山地方面が薄っすらと見えました。


ontake-houmen.jpg
 山頂から御嶽山方面


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 山頂から恵那山方面


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 山頂から入道ヶ岳方面

 山頂で休息したあと西鎌尾根方面に進みました。


nanheki-kireto.jpg
 西鎌尾根南壁、鎌ヶ岳南壁一部、鎌尾根キレット を見る


knife-ridge.jpg
 西鎌尾根ナイフリッジ
 ここはフィクスロープに頼って通過させていただきました。ただしロープはケバ立っていてかなり古くなっています。
 フィクスロープに頼らない場合は、北側のリッジ下まで降りて登り返しのルートになるようです。

 この先、西鎌尾根を北西に進みP1010を越えて130mほど歩いたところで西鎌尾根から北に向かう尾根に乗り換えました。
 急傾斜の尾根を降ると鞍部で、そこからさらに進みP940に到達しました。


P940.jpg
 P940
 木立の中のピークですが、枝越しに見える鎌ヶ岳方面の眺めが素晴らしいです。
 適当な木がありましたので、登って鎌ヶ岳の写真を撮りました。


kama-f-p940.jpg
 鎌ヶ岳山頂部アップ
 鎌ヶ岳山頂北の岩場上付近には登頂者の方々が見えました。

 ここで折り返して鞍部に向かい、鞍部から小沢を降って水量谷に合しました。
 この小沢は以前遡行していまして、安全な沢であることを知っていましたので、今回も下山ルートにしました。

 開始から3時間58分後、おかげさまで無事今回の山歩きを終えることができました。




 8月22日 追記

 上掲「歩行軌跡」のうち水量谷源流部「難所滝(岩壁)」付近の軌跡が乱れていて分かりにくくなっていますので、絵図を追加いたします。

suiryoutani-genryuu.jpg
 源流付近の絵図

 赤の実線は 一般コース です

 薄緑の線が 当日歩いたコース です

 破線は 危険を伴うコース です

 以下重複しますが、
 実際には、滝下の二又で左の本流を遡って滝下まで行き、滝の直登ルートを物色しました。
 確保されているときに登れるかを見たのであって、その時点で壁を登る気はありませんでしたので折り返しました。
 そして少し下り、右岸側の登りやすそうなところから斜面に取付き登り、滝上の高さ付近にある棚らしき部分をトラバースし滝上に到達しました。「危険」と印したトラバース部は特に要注意で、落ちれば命にかかわるだろう区間です。

 難所滝を越える安全と思われるルート
 いろいろやってみて本流「難所滝」上部に達する安全度の高いルートは現時点で私が思うに、
 二又で右又に入り途中で左手(右岸側)の尾根を戻り気味に越えて本流に入るというルートです。
 絵図で「危険」と印した辺りは少しビビりますが、それ以外は割とスムーズです。

















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