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前宮ルートで恵那山 往復 [中央アルプス]


 このたびの大雨により被災された方々様に、謹んでお見舞い申し上げます。
 被災地の速やかな復旧を心よりお祈りいたします。

 さて猛暑日となりました7月15日、恵那山に行ってきました。
 前回恵那山に登ったのは45年前で長期のご無沙汰でした。
 当日は予想していたとおり、距離・標高差のある登りと暑さで熱中症すれすれの耐暑トレーニングのような山歩きになりました。
 いつものように登山開始時刻が遅かったため、登り始めから気温が高くなっていました。
 恵那山のような標高のある中級山岳でも、やはり夏は早朝開始が良いように思います。

 7月15日  中腹までは晴れ、それ以上は曇り

駐車地0→0:16登山口0:18→1:06五合目→休息地5分→1:43枯れ大桧1:51→
2:33空峠→3:18十六合目→3:47神坂峠方面分岐→4:01恵那山最高点→
4:10恵那山三角点4:15→4:50一の宮4:56→6:10五合目→6:47駐車地

平面距離  17.28km

沿面距離  17.85km

累積標高  1723m


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 歩行図

 現在の実質上の登山口は恵那神社の横にある林道ゲートと思われます。車は恵那神社の駐車場に置かせていただくか、林道ゲート前の広場に置かせていただくと、アプローチが短くなり助かります。
 到着後、まずは恵那神社にお参りしました。その後準備をしてゲート・フェンス前まで行きましたが、ネット上のレポートに書かれていますようにやはり施錠されていました。
 看板の文面では、一般車両は通行止ですが登山者は入ってもよいと考えられますので、他の登山者の方々がしているのと同様ゲート・フェンスを乗り越えました。


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 恵那神社 里社

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 林道入口ゲート・フェンス
 舗装林道をしばらく進むと登山口に着きました。


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 登山口
 ここには登山届ボックスがあり、その中には登山届用紙もあります。用紙を持ってこなかった場合は現地で書くことができますので助かります。
 右の沢に降りる道を進むと丸太橋があります。


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 三本丸太の橋
 橋を渡ってすぐに右折して少し歩くと「前宮登山口」の看板があります。
 ここから杉・桧・アスナロの植林の中の道です。勾配緩く歩きやすいです。
 やがて対東沢に着きます。


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 対東沢を渡渉
 渡渉後も植林の中で歩きやすいですが急勾配道もあります。
 おおむね五合目までは歩きやすいです。


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 五合目
 恵那山は20合目まであるそうですので、まだまだ序盤でこれからきつくなります。
 実際ここから山頂部の平坦道にいたるまでの間は、足元に倒木が頻繁にあったり急勾配があったりで、自分的にはやや難路のように思います。


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 五合目付近の崩壊地、治山工事現場
 ここは標高1100mあまりですが、発汗過多で早くもバテてきました。迂回路の上部で一休み、補給をしました。速く歩くとオーバーヒートしてしまいますのでその後はゆっくり歩くよう心がけました。


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 標高1400mあまり、枯れ大ヒノキ
 ここでまた補給休息をしました。
 このあたりは樺の木や大ヒノキが多いです。次第にウラジロモミやコメツガも目立ってきます。
 ここからすこし進めば中の小屋跡です。


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 中の小屋跡の不動明王像
 近くの平場に雨宿りできそうなブルーシートのテント小屋のようなものがあります。


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 焼山方面


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 空峠三角点(八右衛門の頭) 標高1801m
 ここから物見の松まで近いです。


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 物見の松から山頂方向を見る
 アルプス方面が見えるそうですが、あいにくの天気で遠望不良でした。この辺り岩が多いです。少し進むと行者越の岩場です。


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 行者越の岩場を越える(標高1850m付近) 


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 行者像
 ここを過ぎてもまだまだ急勾配で歩きにくい区間があります。標高2000mを越えると少し歩きやすくなってきます。
 しかし今度はアブの襲撃を受けたり多数のハエにたかられるようになりました。



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 16合目
 モミ類やコメツガが多いです。トウヒは少ないです。


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 ゴゼンタチバナ


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 バイケイソウ
 なぜかコバイケイソウではなくてバイケイソウです。これから開花するものが多いです。


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 神坂峠方面 分岐


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 恵那山最高点 標高2191m
 最高点の標識はありません。この地点は注意していないと見逃してしまいます。


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 山頂避難小屋
 小屋横にある岩場での眺めは曇りのため遠望が今一つでした。


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 トイレ棟


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 恵那山三角点山頂 


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 展望台
 やっと三角点山頂に到着しました。
 ここもハエが多くてたかられまくりましたので、水分補給をしたあと折り返すことにしました。


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 恵那神社 本社
 麓の神社が本社ではなく、山頂神社が本社のようです。
 恵那山山頂部にはたくさんの社がありまして、これは45年前も同様だったかもしれません。社の横に立つ私の若いころの写真が残っています。
 復路では山頂部すべての社に立ち寄りすることにしていましたので、それぞれお参りしました。
 しかしうっかり二の宮だけ抜かしてしまいました。次回は必ずお参りしたいと思います。
 一の宮前でまた補給休息をしました。

 休息のあとはスピードを上げました。しかし上で書きましたように速く歩ける快適区間はそれほどありません。
 五合目までは障害物が多いですから転倒しないように慎重に歩くべき区間です。それ以下の緩勾配の植林区間は障害物が少なくなり快適です(一部除く)。
 五合目からしばらく下ったところで大きなカモシカに出合いました。至近距離でも逃げないので笛を吹いたところ一旦下の方に走り逃げました。
 しばらく進むと私を待っていたのかまた対面しました。逃げません。にらめっこになりました。
 「あんたが可愛いのは分かったので、どいてくれないか?」
 私が走り出すと再び逃げはじめ一緒にランニング状態になりました。しばらく走るとちょっとした分岐があり別れ別れになりました。やれやれです。

 その後は順調に降り進み、開始から6時間47分後、おかげさまでなんとか無事今回の山歩きを終えることができました。


 反省点
 ドリンク類は重量を軽くしたくていつもぎりぎりの量にしています。
 今回は薄めたポカリスエットその他を2.35リットルにしました。しかしこれは少なすぎで、復路の一の宮で水がほぼ無くなりました。
 中毒防止のため普段は沢水を飲まないことにしていますが、今回は脱水状態のため対東沢で沢水をがぶ飲みしました。
 今後は夏季ロングの場合少なくとも3リットルの水分を持ってゆきたいと思います。







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