養老山地 ワンデイ全縦走 詳細 [養老山地]
10月20日 晴れ
愛宕神社6:10→多度山上公園横6:34→地道入り口6:52→地道出口7:29→
石津御岳神社7:42→石津御岳神社奥の院7:54→樽沢池8:08→田代池8:16→
8:37水場8:43→桜番所跡8:47→9:43庭田山頂公園9:46→地道入り口10:13→
川原越11:24→11:26川原越休息所11:50→津屋避難小屋12:16→養老山山頂12:58→
小倉山山頂13:11→もみじ峠13:49→笙ヶ岳登山道分岐13:56→大洞谷源頭の稜線14:26→上石津からの林道終点14:36→14:48笙嶽神社14:51→15:10奥山(威徳山)三角点15:15→沢田からの林道15:23→16:46沢田集落西端(養老山地北端)→
美濃高田駅→(電車)→多度駅→愛宕神社
今回は、時期的に「ツルベ落とし」になっているので、なるべく早く縦走を終了させなければなりませんでした。
本日の愛宕神社
愛宕神社からしばらくの区間には人馴れしたニホンザルが住み着いていて、登山口には「猿に餌をやらないでください」という看板があります。
細道入り口の案内板。この案内板の少し南に「海の見える展望所」があります。
林道から石津御岳へ向かう三叉路。ここで右折して細道に入ります。
庭田山頂公園トイレ建屋
多度からここまでのコースタイムは3時間33分となりました。水の一部を現地補給にすることにしてザック重を1kg軽くし、道迷いもなかったためか、先週よりもタイムを短縮できました。
写真には写ってませんが、庭田公園駐車場には観光にこられた方々の車がかなりありました。峠道には自転車ヒルクライマーが多く、たくさん出会いましたました。展望の良いところなので、人気があるようです。
川原越少し上にある休息所。ここで食事休息をしました。ここから富士山が望めるそうです。
もみじ峠
本来ならば、もみじ峠から稜線を歩き表山・裏山を通過するのが本道(5年前このあたりを歩いた時はもみじ峠から沢田まで、ほぼ主稜線に忠実に歩きました)と思いますが、この稜線ルートには地理院地図に表示されているような道はなく廃道化しています。5年前縦走時には裏山南面のイブキザサの藪通過に苦労しました。また、夏季から秋季にかけては場所によって丈の高いイワヒメワラビの密生に悩まされます。そのため、今回はこのルートを避けて、大洞谷を遡行して沢を詰め、裏山と笙ヶ岳を結ぶ吊り尾根に出ることにしました。しかしこの沢ルートも笙ヶ岳登山道の区間以外は道の全くない沢歩きになり、源頭部では難しくなるので一般的ではないかもしれません。
大洞谷
ここでまさかの沢下降中のマウンテンバイカーに出会いました。こんな所で人に出会うとは思わなかったのでびっくりしました。
その後も大洞谷を黙々と遡行していたのですが、それまでの疲労倦怠感が和らぎ気分が良くなっているのに気づきました。「滝などの水しぶきがマイナスイオンを生成し、なんたらかんたら」というフレーズを以前よく聞いたのですが、ひょっとしてそれは本当で、沢や滝には癒し効果があるのかもしれません。
源頭部にはイワヒメワラビが密生していたので右手の急斜面を登り、吊り尾根に出ました。左へ行けば笙ヶ岳が近いのですが時間優先で裏山方面に向かい林道終点を目指しました。この間、勘違いから少し迷って上下動しましたが、程なく林道終点に到達することができました。林道終点から奥山付近までは林道を歩きました。
林道の状態は当日時点では、緩やかな上下を繰り返す、歩きやすい林道でした。西方の展望がよく、一部には雰囲気の良い広葉樹林も残されています。
奥山(威徳山)三角点 標高777.4m
この山で上石津系の林道から沢田系の林道にのり替えしました。
沢田系の林道に到達するには三角点から主稜線をしばらく歩いた後林道に降りるのが最も良いでしょう。しかし、杉と林床のイワヒメワラビの群生そして曖昧な地形のために「ここドコ状態」になりやすい所です。地形図とコンパスを手に持ちながら確認を怠らないようにして、しばらくの間北に向かって歩かなければならない区間です。沢田系の林道に降りられると思われるところで林道に降ります。または主稜線を歩き続けても林道に到達することが出来ます。が苦労します。
この沢田から伸びてきている林道はこの数年使われていないようです。林道上部の一部区間には潅木が密生していて潅木ジャングルになっています。また雨水の浸食で土が流れ石だらけになっていて歩きにくい区間がかなりあります。
ロクジ(三角点標高660.5m)の南側付近の林道は鹿の糞が特に多く道が黒っぽく見えました。実際数頭の鹿が歩いていました。
養老北部も鹿密度の高いところで、御池テーブルランドに似た状況になっているように思います。
荒れた林道下部
林道下部は崩壊土石の堆積や路面流失で酷く荒れています。路面の崩壊箇所が多く、また区間も非常に長いので、復旧にはかなりの期間を要するかもしれません。
養老山地北端の縦走起点付近(沢田集落西端付近)
全縦走が終了しました。
今回の山歩きを振り返ってみますと、天気等に恵まれてよい山歩きが出来たように思います。
体調面では時に頭痛がしたり、手足が痺れてきたりして不安な気持ちになりました。これらについてはスピードを緩めたり、ポカリを飲むことによって解消することが出来ました。脱水予防は大切なことだと思います。
60代という年齢から焦りを感じる今日この頃ですが、アクシデントなく山行を終えることが出来たことをうれしく思います。