SSブログ

アライ谷から宮指路岳 [鈴鹿南部]


 以前より歩いてみたいと思いながら何故か延期を繰り返していた小岐須峡上流部アライ谷に行ってきました。
 この谷は私の年齢二十代前半ころに入渓して以来ですので四十数年ぶりとなります。
 初めて入ったときはたいへん明るく開放感のある沢という印象でありました。しかし今回は植生の変化その他等により、かなりの変化を実感しました。

12月5日  晴れ

起点0→0:07宮指路岳登山口→0:31林道終点0:34→0:51アライ谷道入口→
0:56休息地1:15→1:51アライ谷大滝1:56→2:02アライ谷源頭2:05→
2:16宮指路岳山頂→2:20 19番ポイント西岩場2:35→2:42小岐須峠→
3:05紺屋谷大滝3:17→3:53起点

平面距離  8.21km

沿面距離  8.51km

累積標高  約773m


araitani-hokouzu.jpg
 歩行図
(一部軌跡を省略。またGPS電源が紺屋谷大滝の手前で切れたため、10月31日の一部データと結合。上記の距離・累積標高も同様に10月31日のデータと合成した値)


ogisu-P-tsuukoudome.jpg
 大石橋から南に進んだところにある駐車場の先のゲート
 現在堰堤工事中でこの先は通行止ですが休日は入れるようです。
 駐車場の車は結構多くて、ほとんど他県ナンバーでした。


rindou-end.jpg
 林道終点 


araidani-ent.jpg
 アライ谷道 分岐(通報ポイント6番)
 アライ谷左岸植林地全体がここ数年の 間伐作業 により倒木だらけになっています。
 アライ谷出合少し上から上流部まで倒木が沢を覆って連続していますので、沢筋遡行をする気にはなれません。
 地理院地形図にはアライ谷に沿って破線が描かれています。これは杣道で現在山仕事の方々に管理手入れされていて、標高635mくらいまで明確です。
 今の状況ですと中流部までその杣道を利用させていただくのがよいでしょう。


araidani-touboku-hajimari.jpg
 アライ谷入口付近から沢は倒木がいっぱい


rest-kirikabu.jpg
 コバの雰囲気がある休息適地


arai-nyuukoku.jpg
 ここから沢登り
 道も一部残っています。


araidani-1.jpg
 沢


araidani-2-touboku.jpg

araidani-3-touboku.jpg
 沢はまだまだ各所で伐採の倒木だらけ


araidani-4-ohtaki.jpg
 アライ谷の大滝  
 写真ではパッとしませんが間近で見ると迫力があり、難しそうに見えます。
 向かって左(右岸)から取り付き、少し上ると巻きルートのような痕跡があります。
 この谷一番の難所で、滑落しないようしっかり体を確保しながら越えます。


araidani-5-ohtaki-ue.jpg
 滝の上もスリルがあり結構素晴らしい
 少し上るとやがて三つに沢が分かれているように見える場所に達します。
 左手は県境稜線近くの大ガレ、右はヤケギ谷源頭の鞍部に至る沢です。
 大ガレ(P915東面)に向かう赤テープに惑わされますが、そちらは落石の可能性がある危険地帯でNGです。最もそれらしくないと感じられる中央の草付を登ります。草付には昔の峠越えらしき雰囲気があります。


araidani-6-gentou.jpg
 「犬返しの険」下の鞍部が見えてくる


araidani-7-gentou-anbu.jpg
 鞍部〔アライ谷源頭・県境稜線)に到達


anbu-kara-kushiro.jpg
 鞍部付近から宮指路岳山頂方面を見る


inukaeshi-no-ken.jpg
 宮指路岳への道から犬返しの険を振り返り見る


kushiro-sanchou-kara-umanoriiwa.jpg
 宮指路岳山頂から馬乗岩・雨乞岳・綿向山等を見る

 通報ポイント19番西の岩場へ行き休息することにしました。


amagoi-houmen.jpg
 通報ポイント19番西にある岩場からの眺め
 冬型気圧配置で晴れているとき、この岩場の南面は無風となり暖かくなります。今回もここでゆっくりさせていただきました。


ogisu-touge.jpg
 小岐須峠


ogisutouge-kara-nyuudou.jpg
 峠から入道ヶ岳・伊勢湾方面の眺め

 カワラコバ道を下り紺屋谷の大滝見物をしました。


konya-ohtaki-1.jpg

konya-ohtaki-2.jpg
 大滝
 残念ながら木々が邪魔をして連滝群全体の写真を撮ることはできません。
 大滝下流の廊下も上から見ましたが、その険阻さはなかなかのものでした。
 また機会がありましたら登攀具を持参してこのあたりの全体像を写真に収めたいとおもいます。

 開始から3時間53分後、おかげさまで無事山歩きを終了できました。

 あとがき
 紺屋谷大滝近辺は非常に危険な場所ですので、近づく場合は十分な注意あるいは装備が必要と思われます。





この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。