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往古川 下見 [三重県の山]


 往古川と口坊主・・・
 紀勢線・往古川橋梁上付近を列車に乗って通過するとき、僅かな時間だけ車窓から見える特異な景観は、子供のころの私に強烈な印象を与えました。
 広々とした川原の向こうに屹立する山々と尖峰は私の心に強く残り続けました。
 年月が過ぎ、二十代前期に釣りで真砂鬼丸谷に入ったり、四十代に仕事で来たり、若干の沢登りをしたりしました。
 以来二十年以上、まったく来ることがなかった往古川であります。

 前置きが長くなりましたが、今回は真砂鬼丸谷の沢登りとか釣りではなく、山歩きのための下見で取付き付近だけ若干歩いてきました。
 当日はいつものようにのんびりしていて、家を出たのが午後1時と遅くなりましたので、遡行開始もたいへん遅い時刻になりました。


 4月8日  晴れ

駐車地0→0:48真砂鬼丸谷・小木森谷出合→1:01折り返し点→
1:13真砂鬼丸谷・小木森谷出合→1:23大台林道→1:41駐車地

歩行距離  3.8km

累積標高  207m  

 駐車地は、大台林道の久瀬谷林道分岐点から400mほど進んだところにある林道サイドの広場です。
 明るい時間帯に戻るということで、出発時に行動時間は1時間半くらいと決めました。
 また沢靴は履かずにいつものローカットシューズで遡行することにしました。

 駐車地から550mほど川原を歩くと堰堤があります。右岸に昔の木馬道があり通過できます。
 堰堤上から600m歩くとまた堰堤があります。ここも右岸に木馬道がありますが、堰堤近くで切れ落ちています。
 岩壁には灌木があって根っこ付近をホールドしながら通過できるような雰囲気です。四十代のころはそうして通過したような記憶があります。
 しかし、もし細い根っこが岩盤から剥がれたら、体は落下して命にかかわるかもしれません。無理をしないことにして引き返し、堰堤左岸の岩場を巻きました。
 そこから約230m歩くと石積み堰堤があります。この堰堤の通過は容易です。


ishizumi-entei.jpg
 石積み堰堤
 ここから約100m歩くとコンクリート堰堤があります。真砂鬼丸谷と小木森谷の出合です。

 出発地から出合堰堤までの水流横断箇所には、全てほど良い間隔で石があり石飛び可能です。
 一ヶ所だけ足を乗せた石が沈みローカットシューズが半分以上水没しました。が、なんと水は靴の中まで浸み込んできませんでした。
 ○○で買った安物靴なのに防水とは気づきませんでした。・・・ありがたや!


masago-ogomori-deai-entei.jpg
 真砂鬼丸谷と小木森谷 出合の堰堤
 右岸に真砂鬼丸谷の小滝とチョックストンが見えます。


masago-ent.jpg
 小滝とチョックストン
 向かって左の岩は逆層でホールド・スタンスともに逆層傾斜ですが摩擦でへつり上がることができます。
 小滝上部で水流を渡るために右足をチョックストンに乗せて乗り移ろうとしましたが、股が開きすぎて左足の押しが弱くなり乗り移りできませんでした。
 沢装備ならドボンと水に浸かって渡ればよいだけです。それが嫌で岩の上部から飛び降り水流の対岸に渡りました。

 このあとすこし真砂谷を遡行しましたが、時間切れになりましたので折り返しました。
 あと1時間少々の余裕があったならば、予定していた地点までのルート現況を確認できたのではないかと思います。やはり、何事ものんびりし過ぎは良くありませんです。


masago-orikaeshi.jpg
 折り返し点付近


ogomori-tani.jpg
 先ほどの出合堰堤上から 小木森谷方面 を見る


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 堰堤左岸側少し上から 口坊主 が見えます 

 堰堤左岸側から急斜面を登って 大台林道 に向かいました。これも四十代に歩いたときと同じルートです。現在も通行可能ということが確認できました。


kuchibouzu-okubouzu.jpg
 大台林道から 口坊主・奥坊主 を見る
 ここは大台林道が180度カーブする地点です。
 駐車地点から往古川を遡行するよりも、林道を歩いてこの地点から 真砂鬼丸谷と小木森谷出合の堰堤 まで下降した方が、時間短縮できることが再確認できました。

 遡行開始から1時間41分後、おかげさまで無事今回の山歩きを終えることができました。













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