南伊勢町町境の峰々を歩く（９） 牛草辻～鍛治屋峠～床木峠

　「南伊勢町町境の峰々を歩く」９回目は牛草辻から床木峠間の縦走レポートです。
　この区間も実際には、牛草辻～鍛治屋峠間を周回し、鍛治屋峠～樫山を往復するという一日行程と、その次の山歩きの一部分である、床木（いすのき）峠～樫山往復をつなぎ合わせたものです。
　歩行図には、縦走以外の周回部分も描いていますが、今回はその区間のレポートおよび写真等は省略させていただきたいと思います。


　歩行図

　牛草辻～床木峠　区間距離　　約７．７ｋｍ

　牛草辻

　牛草辻からアップダウンを繰り返しながら尾根道を進むと、やがてＰ５１４に着きます。


　Ｐ５１４（カジヤ）
　このピークにあるオレンジ色標識では、地理院地形図で表示されている東方向への破線路ルートは×印となっています。


　ヘリポート
　Ｐ５１４を過ぎ、Ｐ５０１へ向かう道中で突然林が開け、広い裸地が出現します。
　寺前堂にある案内板によりますと、ヘリポートだそうです。
　縦走路を標識に導かれ進むとＰ５０１に到達です。


　Ｐ５０１
　ここは分岐ピークで、直進は神岳へ、右折は縦走尾根です。
　Ｐ５０１から少し進むと木馬道となります。この道は途中までは良いのですが、Ｐ５０１から２００ｍほど進んだところでルートを外れますので要注意です。
　私はその２００ｍ地点で分岐を見逃し、木馬道をそのまま進んだため迷いました。ＧＰＳで分岐地点まで戻り、ＧＰＳの電子コンパスでそれらしいルートを進みました。
　しかし電子コンパスはあまりよろしくない。不安定です。磁石コンパスの方が安定していて頼りになります。
　四苦八苦して進むと赤テープがあり、ルートに復帰できました。
　この辺りは地形がはっきりせず、縦走コースの中では最も迷いやすい地点ですので、注意が必要です。


　地図上、鍛治屋トンネルの上より少し西地点から　鷲嶺を見る

　展望のない縦走路を降って行くと、地図上鍛治屋トンネルの上あたりに標識があります。トンネル南口近く方面に至る下降ルートです。
　鞍部を過ぎてアップダウンを繰り返しながら東進し、Ｐ３５７に近づくと尾根の左手に大岩が見えましたので、立ち寄りました。今回のルートで最初の好展望地点です。


　大岩から牛草山（左）、Ｐ５０１（右）を見る


　大岩からＰ５０１（左）、神岳（右）を見る


　大岩からＰ３５７山頂の鉄塔を見る

　縦走路に戻り、しばらく上ると送電鉄塔の立つＰ３５７山頂です。


　Ｐ３５７から鷲嶺、朝熊ヶ岳方面を見る
　牛草山・神岳方面も見えますが、成長してきた木々が邪魔をしていますので、先ほどの大岩のほうが好展望です。
　東進し、縦走路を降ると鍛治屋峠に着きます。




　鍛治屋峠

　鍛治屋峠から縦走路を東に少し上ると、今回のルートで最も素晴らしい眺望が楽しめる展望地に着きます。


　展望地から、牛草山、温坊、タコラ、霧間の八　方面を見る


　展望地から、タコラ、霧間の八、局ヶ頂、龍仙山（左）　方面を見る

　展望地から３分ほどでまた鉄塔があり、そこでも若干の眺望があります。さらに６分ほど進むと馬坂山三角点に到着です。


　馬坂山三角点

　三角点の東８０ｍ付近にも鉄塔があり展望地になっています。この先床木峠までの区間ひたすら森の中を歩くルートになりますので（キレット付近に若干展望有）、展望を楽しんでおきたい所です。


　Ｐ３５２（馬坂山東峰というプレート有り）


　Ｐ３５０（樫山西峰というプレート有り）


　Ｐ３８０（樫山というプレート有り）
　ここで直角に右折し１３０ｍほど進むとキレットに到着です。下りは岩をエスケープしていますが、上りは若干岩の上を登ります。岩場を過ぎると程なくＰ３９７（鐘叩山）山頂です。


　キレット


　Ｐ３９７（鐘叩山）

　鐘叩山から５６０ｍほど縦走尾根を降り進むと床木峠に到着です。


　床木峠