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御池岳のニッコウキスゲ 2016-6-18 [鈴鹿北部]


 今年はニッコウキスゲの開花が早いそうで、検索すると、福井・岐阜県境の山々では、6月上旬に開花したという情報でした。
 ということは、鈴鹿のニッコウキスゲも今頃はちょうど開花の真っ最中だろうということで、2年ぶりに御池岳の生育地に行ってきました。
 ニッコウキスゲの場合、頂部の蕾が日をおいて順次開花してゆきますので、ある程度の期間、花を観賞できます。


 6月18日  晴れ

 鞍掛トンネル東口駐車場0→0:15鞍掛峠→0:58鈴北岳→1:25御池岳丸山→
1:34奥の平→1:50食事休息地2:10→3:01東のボタンブチ→3:45奥の平→
3:55ボタンブチ4:05→4:17御池岳丸山→4:37鈴北岳4:42→4:58鞍掛峠→
5:05鞍掛トンネル東口


鞍掛トンネル東口.jpg
 出発点の鞍掛トンネル東口駐車場
 現在、滋賀県側で災害復旧工事通行止めだそうで、三重県側からR306を西進する場合、この東口まで通行可です。
 梅雨時でヒルが活発に活動する時期のためか入山者は少ないようで、土曜日にもかかわらず、到着時数台分の空きスペースがありました。
 駐車場到着時は梅雨中休みの晴天で、良いコンディションでした。準備をして早速出発しました。


鞍掛峠.jpg
 鞍掛峠


県境尾根から霊仙、伊吹.jpg
 標高1000m付近の県境稜線から、霊仙山・伊吹山方面を振り返り見る


県境尾根から鈴北.jpg
 標高1050m付近の県境稜線から、鈴北岳山頂方面を見る


鈴北山頂.jpg
 鈴北岳山頂

 ここで水分補給をして小休止した後、丸山に向かいました。


真ノ池.jpg
 真の池
 池畔の木にはモリアオガエルの卵塊がたくさんついていました。

 丸山への道中、森の中のバイケイソウは、ほとんどの株がまだ開花前でしたが、花茎の伸びている株が多く、開花の当たり年のようです。


丸山.jpg
 丸山山頂

 
保護フェンス.jpg
 奥の平へ向かう道中横にある保護フェンス
 鹿の食害を防ぐために、滋賀県が設置したものだそうです。早速効果が現れてきたようで、イブキザサが大きな若葉を広げて成長し始めていました。うまくゆけば、大台ケ原の保護柵内のように植生が回復するかもしれません。


養老山地、笙ヶ岳.jpg
 道中から養老山地方面を見る


奥の平.jpg
 奥の平(標高1241m)標識付近

 奥の平から、さらに歩き進んだところにある森の木陰で食事休息をしました。
 休息の後、あちこち歩き回りながら、東のボタンブチ方面に進みました。


竜ヶ岳~綿向山-遠景.jpg
 道中から竜ヶ岳~御在所岳~綿向山等を見る


ボタンブチ方面.jpg
 道中の墓石地形の岩上から、ボタン岩・ボタンブチ方面を見る


鹿の群.jpg
 鹿の群れ
 この写真の範囲外にも25頭ほどの鹿がいて、50頭ほどの大きな群れでした。


手前-土倉岳.jpg
 テーブルランド南端付近から、土倉岳(手前中央)方面を見る
 遠景は右手 天狗堂、日本コバ、 左手 綿向山、雨乞岳、御在所岳(一部)等


東のボタンブチから藤原岳を見る.jpg
 東のボタンブチから藤原岳方面を見る


東のボタンブチ.jpg
 東のボタンブチ


藤原岳-2.jpg
 1194mピーク南東の稜線から藤原岳方面を見る
 
 1194mピークから南西方面の窪地に進みました。


奥の池.jpg
 奥の池

 奥の池の辺りは、複数のドリーネが重なり合ってできたウバーレのように見えます。 奥の池から再び奥の平ピーク(1241m)を経由して、ボタンブチに向かいました。


幸助の森方面を見る.jpg
 ボタンブチから「幸助の森」方面を見る


天狗の鼻.jpg
 ボタンブチ北西隣の「天狗の鼻」

 この後、順調に丸山~池の平~鈴北岳と進みました。途中お花ヶ池付近では、また数十頭のシカに出合いました。鈴北岳到着時は遅く、私以外登山者のいる気配はありませんでした。

 出発から5時間5分後、おかげさまで無事、今回の山歩きを終えることができました。

 今回の山行で出合った花々の一部


オカタツナミソウ.jpg
 オカタツナミソウ


アザミ.jpg
 アザミの一種


ツルアジサイ.jpg
 ツルアジサイ


バイケイソウ.jpg
 バイケイソウ


ヒヨクソウ.jpg 
 ヒヨクソウ

 
岩壁.jpg
 岩とニッコウキスゲ


ニッコウキスゲ-1.jpg

ニッコウキスゲ-2.jpg
 ニッコウキスゲ


ニッコウキスゲ-3.jpg
 ニッコウキスゲ群落(クリックすると少し大きくなります)


食み痕.jpg
 動物による食害
 ちょっとした土上の足跡は、シカかカモシカです。踏み跡だけでは識別不可能です。
 糞は溜め糞ではなく散在していますので、シカかもしれませんが、このようなところを歩けるのはカモシカのような気もします。
 食べられている植物は オオバギボウシ>ニッコウキスゲ です。両植物が混在しているところでは、先にオオバギボウシが食べられ、つぎにニッコウキスゲが食べられる傾向があります。上の写真もオオバギボウシの食み痕です。
 両植物は、人間にとっても山菜ですから、彼らにとっても美味しい食べ物なのかもしれません。
 かつて存在した、岩場外縁部にあたる比較的歩きやすい場所のオオバギボウシとニッコウキスゲは、ほぼ食べつくされた感があります。


 



 
 

 
  
 


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