近江、湖東の里山、繖山 [滋賀県の低山]
3月22日 晴時々曇り
瓦屋寺旧表参道を離れて北に進み、五個荘伊野部町の湧水川(西の沢?)の右岸を歩いてゆきました。素晴らしい景観で、直感的にハリヨの棲息を連想しました。家に帰ってから調べてみると、やはりといいますか、かつてはたくさんのハリヨが泳いでいたようです。しかし現在は絶滅してしまったようで、残念に思います。
清水山の麓に沿って進み、五個荘清水鼻町に入りました。観音正寺へは、前回、裏参道から登りましたので、今回は表参道から登ることにして、ここからしばらく旧中仙道を進み、安土町石寺に向かいました。
五個荘清水鼻町の街道沿いにある清水
中仙道を歩く旅人の喉を潤し、今も道行く人に喜ばれている清水だそうです。
安土町石寺の観音正寺参道入口
この参道は表参道の別道で、本道には中腹で合流します。利用する人は少ないようで、ここも石段の石に苔と藻のようなものが付着していて、滑りやすくなっています。
別道と本道の合流点
本道はよく踏まれていて、苔も付着していないので、歩きやすくなります。
参道横にある林道終点の駐車場
日中は開放されていますが、夕方に林道ゲートが閉鎖されるようです。ここから観音正寺まで、あと標高差約100mです。ここは西国三十三カ所の中で最難所とされているだけあって、脚応え十分の参道です。
観音正寺入口
西国三十三カ所、第三十二番、観音正寺に到着しました。一対の仁王像が出迎えてくれます。
本堂
平成5年5月22日、彦根城の槻御殿を移築して建てられた本堂は、全焼しました。現在の本堂は、平成16年5月22日に落慶法要と本尊開眼法要が行われたもので、10年経過した現在でも、新しさが感じられます。
新しい本尊、総白檀造り千手千眼観世音菩薩坐像は、インド政府にお願いして、白檀の原木23トンを特別輸入(白檀は貴重なため輸出禁止)して造られたものだそうです。
本尊を造る際にでた端材を利用して様々な品物(お土産等)が作られました。下の写真は、その端材で作られた線香です。
新しいご本尊に再会して、お祈りをした後、繖山に向かいました。時間の関係で、今回は近江六角氏の居城であった観音寺城跡には立ち寄りませんでした。
山頂を少し西に離れると、過去の山火事のためか、低木のみで見晴らしがよくなります。その季節には間近でサシバ他、猛禽類の飛翔を見ることができ、その鳴き声を聞くこともできます。
山頂付近で展望を楽しんだ後、観音正寺へ下りました。
観音正寺入り口から表参道を快調に降ってゆきました。
豊かな雰囲気の旧中仙道を歩いて、安土町東老蘇で左折しました。おかげさまで出発から4時間33分後、無事駐車地に帰着することができました。