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五番関トンネル洞川側口から 山上ヶ岳~大普賢岳 往復 [奈良県の山]

 

 7月19日に東海・近畿地方その他で梅雨明けしたとみられると発表がありました。このところ気温高めの日が続いて低山歩きはきつい季節になりました。
 家からあまり遠くなくて、ある程度涼しく歩ける山域といえば、大峯山脈が思い浮かびます。
 奈良県の道路情報を検索してみたところ、土砂崩れで長い間不通になっていた 林道高原洞川線 が今年4月に開通したという情報がありました。
 そこで、五番関から奧駈道を歩いて、大峯参りをすることにしました。
 五番関付近を歩くのは久しぶりです。  
 当日の天気は 曇り時々晴れ のち 晴 になりました。 
 

 区間距離 (km)
五番関トンネル洞川側口-0.36-五番関-0.84-鍋担ぎ行者堂-1.2-蛇腹-1.2-洞辻茶屋-
0.9-油こぼし-0.5-西ノ覗岩-0.5-大峯山寺-0.15-山上ヶ岳山頂-2.0-小笹ノ宿-
0.6-竜ヶ岳山頂-1.1-アミダガモリ結界門-0.3-脇ノ宿跡-1.3-小普賢岳-0.37-大普賢岳

 所要時間
五番関トンネル洞川側口0→4:05大普賢岳4:08→7:20五番関トンネル洞川側口

 往復平面距離 約21.8km

 往復沿面距離 約22.3km


 往復の累積標高 1692m
(尾根道、巻道等、行きと帰りでコースが少し違います)

 五番関トンネル洞川側口~大普賢岳間は一部を除いて全般になだらかで歩きやすいコースです。
 登山口の標高は約1090mで、朝は涼しく快適です。
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 出発点の五番関トンネル洞川側口

 駐車スペースがあります。トンネル川上村側口にも広い駐車スペースがあります。


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 五番関(標高1211m)

 女人結界門があります。山上ヶ岳方面への奥駈道は尾根道と巻道があり、標高1330m付近で合流します。行きは巻道、帰りは尾根道を歩きました。


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 鍋担ぎ行者の小堂

 五番関から800mあまり歩くと小さなお堂に着きます。大鍋が木につり下げられています。


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 雰囲気の良いブナ林


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 台高山脈方面を見る(帰路撮影)


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 緩勾配の岩場

 鍋担ぎ行者堂から1.2kmほどのところに「蛇腹」という岩場があり、ロープと鎖が設置されています。


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 蛇腹を過ぎたあたりの縦走路から、奥駈尾根と稲村ヶ岳方面を見る

 蛇腹から約1.2kmで洞辻茶屋に到着。出入り口ともに参拝の方々がたくさんおられましたので写真撮影はしませんでした。
 茶屋の入り口・出口の両端に祀られている不動尊前でお参りしました。
 この先、腹薬「だらにすけ」の茶屋二軒を過ぎると分岐があります。左が岩場コース、右が巻道コースで、鐘掛岩の先で合流します。


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 油こぼし(油こぼしには階段が設置されている)の上にある小鐘掛

 小鐘掛の少し上に「鐘掛岩」の岩場があります。


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 鐘掛岩

 ここは迂回路を歩きました。 


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 縦走路から 西ノ覗岩 を見る(帰路撮影)

 油こぼしから500mほどで西ノ覗岩上部に着きます。


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 西ノ覗岩の上部(帰路撮影)


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 西ノ覗岩の上部から 鷹ノ巣岩 を見る(帰路撮影)

 鷹ノ巣岩は「鷲ノ巣岩」と書かれていることもありますが「鷹ノ巣岩」が正しいようです。

 西ノ覗岩から100mほど進むと分岐があります。どちらに進んでも上で合流します。
 左は 桜本坊、竹林院、東南院、喜蔵院 の宿坊方面への道で、右は 龍泉寺 の宿坊前を通ります。 
 

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 新しい門


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 大峯山寺 山門


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 大峯山寺 本堂(帰路撮影)

 西ノ覗岩から500mほど歩くと大峯山寺に到着です。大峯山寺は護持院と称される 桜本坊、竹林院、東南院、喜蔵院、龍泉寺 の5寺院が交替で維持管理されているそうです。
 本堂を参拝したあと、山上ヶ岳三角点に向かいました。 


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 山上ヶ岳三角点

 三角点手前の笹原は 稲村ヶ岳方面が好展望ですが、往路では山頂部が雲に隠れていました。


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 境内地少し南の縦走路から奥駆尾根 竜ヶ岳、大普賢岳 方面を見る

 境内地少し南の縦走路は崩れ地で要注意です。そこを過ぎると歩きやすくなります。
 山上ヶ岳山頂から2kmあまり歩くと、小笹ノ宿に着きます。
 

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 小笹ノ宿入口の大岩

 岩の下に理源大師像が祀られています。


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 小笹ノ宿

 役行者と理源大師を祀るお堂と2~3人ほど泊まれる避難小屋が建っています。不動尊も祀られています。
 ここは流量ある冷たい水が流れていて休息適地、しばらく休息させていただきました。

 小笹ノ宿から上りになる奥駈道は、竜ヶ岳山頂を通りませんので、適当なところで右折して山頂に立ち寄りました。小笹ノ宿から約600mで竜ヶ岳山頂です。


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 竜ヶ岳山頂付近の岩

 岩の上が山頂(標高1725m)です。付近はウラジロモミが優勢で、コメツガ、ヒノキ、ゴヨウマツ、イタヤカエデその他等も見られます。
 このあたりにトウヒは生育していないのだろうかと、縦走路を注意して歩いていたら、トウヒらしき若木を2本見つけました。
 確認できませんでしたが、シラベも生育しているかもしれません。


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 トウヒらしき若木

 竜ヶ岳山頂近くを過ぎると緩やかな降りにになり、山頂から1.1kmほどで アミダガ森近くの女人結界門に着きます。


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 結界門

 ここは 伯母谷覗を経て上谷や柏木方面に至る道の分岐点になっています。
 
 結界門から300mほど歩くと脇ノ宿跡です。

 
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 脇ノ宿跡

 小広い平地で休息適地です。
 ここから少し下ると前方に迫力ある大岩壁が見えます。

 
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 大岩壁

 縦走路はやがて鞍部を通過し上りになります。
 上りの途中で役行者が法華経を納めたという「経函石」への分岐を過ぎシャクナゲ林の中を進むと、脇ノ宿跡から約1.3kmで、大普賢岳手前のピーク小普賢岳に着きます。
 今回は7月ですので一か月余り遅いですが、以前6月の花期にこのシャクナゲ林を通ったときは満開の花々が綺麗でした。


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 小普賢岳山頂(大普賢岳南東のピークも「小普賢岳」で同名) 

 ここから少し下って上り、和佐又からの道と合流します。大普賢岳山頂を迂回し西山腹を行く横駈け道もありますが、そちらには行かず上を目指しました。
 分岐点から一頑張りで大普賢岳山頂に到着しました。小普賢岳~大普賢岳間の距離は約370mです。


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 大普賢岳三角点

 曇天でも眺望良好で、かなり遠くまで見えていました。


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 山頂から 縦走尾根、弥山、八経ヶ岳、仏生岳 方面を見る


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 山頂から 稲村ヶ岳方面を見る

 山頂から北に進んだところで小休止した後、帰路につきました。
 折り返しの縦走路では 竜ヶ岳山頂、山上ヶ岳山頂 に立ち寄りませんでしたので、上りの標高差がそれほどではなく、比較的楽に歩くことができました。竜ヶ岳付近以降は天気が良くなり、青空が広がりました。
 帰りも大峯山寺に参拝しました。その後もあちこち立ち寄りながら順調に進みました。
 開始から7時間20分後、おかげさまで無事五番関トンネル洞川側口に帰着することができました。  

 








 

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