布引山地縦走 加太越~霊山~蝙蝠峠 [布引山地]
布引山地北部の主脈縦走記録は、ネットで検索しても、ほとんど出てきません。
山麓や平野部からその連山を見ると大体想像できますが、その理由はおそらく、
① 鈴鹿の山のように、容姿端麗な山容の山が少ない。または、無い。
② どちらかといえば、生産林が多く、展望に恵まれるところが少ない。
③ コース整備がされていない。
といったところでしょうか。
山歩きの対象として、魅力の乏しさを感じるかもしれませんが、歩いてみれば、ひょっとして、素晴らしい何かを体験したりできるかもしれません。
今回は、布引山地最北端の 加太越えから蝙蝠峠間を縦走してきました。途中、霊山にも寄り道しました。
この区間の地形は複雑で、尾根の分岐が多いですから、GPS、コンパス、紙地図等は、必須と思われます。
9月22日 晴れ後時々曇り
駐車地0→1:01名阪国道加太トンネル上→2:16県道677号線・峠2:21→
2:48林道(東海自然歩道)出合→3:00霊山山頂3:22→3:31前記・出合→
5:00蝙蝠峠5:09→5:15県道677号線入口→5:31県道677号線・峠→
6:26駐車地
歩行距離 22.2km
国道25号線の亀山市と伊賀市の市境付近、南側道路サイドに、車3台ほど駐車可能な広場があります。そこに駐車させていただきました。
縦走取付点
取付点から尾根に登りつき、しばらくの間、東進します。右手木々の間越しに、大杣池が見えます。
縦走尾根の様子
全体に針葉樹の植林帯ですが、広葉樹の林もあります。
石像
ここまでは、歩きやすいですが、これ以降は、やや難路となります。
尾根を歩き続けると、やがて別荘地の舗装道路に降り着きます。
このあたりで、主尾根に復帰しました。地形図にはありませんが、この先しばらく、尾根サイドには林道が並行しているところがあります。
鉄塔台座跡
歩きにくくて展望のない尾根道を歩き続けると、写真のような構造物に出合いました。
またその後、植林ばかりの道中に大きなブナに出合って、嬉しくなるようなところもありました。今回全行程の中で唯一のブナです。
県道677号線・峠
幅員2mあまりの狭い県道です。ここで補給のため、小休止しました。
この後も、展望のほとんどない尾根歩きが続きました。
地形図には、尾根上に実線の林道が描かれています。これは車が通れるような道ではなく、防火用の切り開きのような感じの道です。切り開き道には、木々が茂っていて、山林と同化していますので、歩きやすくはありません。
主尾根右手に林道支線終点が見えてきました。あと約300m歩けば、東海自然歩道(霊山山頂へ向かう林道)に合流します。合流せずに、そのまま縦走を続けることもできますが、霊山に立ち寄ることにしました。
山頂から、神武谷の頭、経ヶ峰(山頂部が少し見える)、長野峠方面を見る
食事休息の後、来た道を戻って、縦走路に向かいました。
上記東海自然歩道合流点(林道)
ここから地道に入り、縦走路に復帰しました。
今回は立ち寄りませんでしたが、時間に余裕があれば、途中、大平池に立ち寄るのもよいかもしれません。
上写真の表示は、青少年センター宿泊者用のもので、少し読みにくいですが、「一泊移住の生徒の皆さんへ これより先には進めません」と書いてあり、道迷い防止用のものです。
この先、分岐が多くなりますので、地図読みが必要です。恥ずかしながら、一部コースを外してしまいました。
峠手前上部に見晴らしの良いところがあります。
衣服に付着した多数の小さなダニ
峠への下りの笹原で、ダニが、衣服や靴に付着しました。除去しましたが、完全な除去は、難しいですね。家での洗剤洗濯で退治しました。
峠からアマタノ川方面に少し下ると、県道677号線への入り口があります
入口には、「がけ崩れのため通行止め」という標識がありますが、すでに復旧工事は完了しており、通れます。677号線経由で下山することにしました。
出発から6時間26分後、おかげさまで無事、今回の山歩きを終えることができました。