室生火山群、戒場山、額井岳、香酔山、貝ヶ平山、鳥見山縦走周回 [奈良県の山]
5月7日 薄曇り
駐車地0→0:08山部赤人の墓0:11→0:30戒長寺0:36→0:51戒場山→1:00鞍部→
1:28額井岳1:31→2:01 R369出合→2:14吐山スズラン群落2:21→2:58香酔山→
3:13貝ヶ平山3:30→3:53鳥見山→4:04鳥見山公園・見晴台4:09→4:21青龍寺→
5:01駐車地
歩行距離 17.01km
戒場山(右)と 漢字「山」の形の額井岳
本日は室生火山群といわれている山々のうち、北西部に位置する榛原北部の山々を歩いてきました。名阪国道を利用すれば、私の住んでいる町から、この山域は近いです。
榛原額井・十八神社近くの道路に広いところがあり、そこに車を駐車させていただきました。早速準備をして、戒長寺方面に向かいました。山腹道路は、「東海自然歩道」で、所々ですが、右手の展望が開けて、好い景色です。
万葉の歌人、山部赤人の墓だそうですが、説明板によりますと、山部赤人の墓という確かな根拠はないようです。
この先の標識のところで、戒場山と額井岳の間の鞍部に通じる道に入ってしまいましたが、すぐに気付いて、自然歩道に復帰しました。
山門と鐘楼を兼ねています。
戒場山戒長寺は、真言宗御室派の寺院で、鐘楼門横のオハツキイチョウと寺の隣にある戒場神社のホオノキが、県の天然記念物になっているそうです。
寺と神社を参拝した後、神社横の登山口から、戒場山へ向かいました。
山頂まで、杉や檜の植林、または二次林ですが、展望のないコースです。戒場神社から標高差わずか150mほどですので、すぐに山頂到達します。
この先、縦走コースは、全般に展望に恵まれず、好展望が得られるのは、最後の鳥見山公園見晴台のみです。以前は、ある程度の展望が得られた額井岳の山頂も、木々の成長とともに、展望には恵まれなくなってきました。
山頂南は植林帯で、北には二次林が広がっています。
額井岳山頂から先は、はじめは一般登山道を歩き、山頂西の鞍部から西、国道369号線出合までは、バリエーションルートです。私の歩いたルートの場合、前半はテープ等がありますが、後半は廃道に近い状態でした。
前方に見えている山は、香酔山北の750m峰です。国道を500mほど北に歩いて横断し、吐山田町の農道を南西に進みました。
そろそろ咲く時期かなと期待していましたが、咲いている株はありませんでした。
ここから香酔山に向かいました。歩いたルートはバリエーションで、林道を上手く利用すれば、もっと楽かもです。
香酔山北尾根は藪ルートで、下部は踏み跡がありません。上部には薄い踏み跡があります。笹が煩い区間が少しあり、ダニの付くことがありますので、要注意です。
この山頂も展望はよろしくありません。
貝ヶ平山への尾根道も少し歩きにくいルートです。それまでのバリエーションに比べると楽になります。
出合を右折して、しばらくで貝ヶ平山山頂です。
ここも展望はありません。落葉期には、木々越しに若干の展望があったように思います。ここで食事休息をしました。
食事休息の後、縦走尾根を南下しました。途中一ヶ所だけ鳥見山が見えるところがあります。
展望のほとんどない尾根歩きが続いて、今一つだったのですが、ここで休息をしていた方に、「鳥見山公園は、ちょうどツツジが見ごろで綺麗ですよ」との情報をいただき、元気が出てきました。
見晴台に着き、突然展望が開けました。少し霞んでいましたが、素晴らしい眺望を楽しむことができました。
見晴台から金剛山、葛城山方面を見る。下部には香久山、畝傍山、耳成山が見えます。
見晴台で景色を楽しんだ後、東海自然歩道を歩いて、駐車地へ向かいました。
真言宗御室派の末寺だったのが転宗して、現在は法華宗だそうです。シャクナゲの花が満開で、たいへん綺麗でした。
山歩き終了間際、十八神社に立ち寄って、お参りしました。南方の展望が素晴らしい神社です。
極彩色の本殿です。
出発から5時間01分後、おかげさまで無事山歩きを終了することができました。