いなべ市篠立から焼尾山、三国岳 [鈴鹿北部]
9月23日 晴れ
出発地0→0:21最初の高圧鉄塔→1:19標高790mピーク高圧鉄塔→1:46焼尾山山頂→
1:53県境尾根三叉路(20分間食事休息)→2:42三国岳南峰(6分間休息)→
3:19県境尾根三叉路→3:26鞍掛峠→3:37鞍掛トンネル東口(13分間休息)→
4:37国道365号・黄金大橋→5:05出発地
本日は、ブログ内での鈴鹿主脈縦走路未踏区間をつなぐため、北部の焼尾山周辺を歩いてきました。連休最終日でありましたが、鈴鹿ではマイナーな地域のためか、また306号通行止めのためか、歩行中他のハイカーに出会うこともなく、静かな山歩きになりました。
この付近の記録を検索してみると、多くは、篠立から倶留孫岳・烏帽子岳、三国岳、焼尾山・焼尾東尾根と反時計回りに周回されているようです。一般的にはこのコースの方が訪れる山数が多く、距離的にも短いので、本日のコースよりも良いように思います。
いなべ市内の国道365号線を北上し、篠立のあづま食品前で左折してしばらく進むと、やがて浄水施設に到着します。その先の舗装道路には進入禁止のフェンスが設置されているので、地道分岐点横の空きスペースに車を止め、そこを出発点にしました。
地道終点にある広場と藤棚
出発地から幅広の地道をしばらく進むと広場になり、藤棚がありますが、その先は鉄フェンスや木の柵で囲われており、終点となっていました。左下の方を見たら、鉄製の階段がありました。木柵を潜り抜けてそちらの方に降りて行くと、階段もそこで終点でした。地理院地図には沢沿いに道が記載されていて、その地点にたどり着いたわけですが、植物繁茂で通行困難です。おそらくはその地理院地図に記載された道が巡視路へのルートだと思いますが、通行困難では仕方ありません。しばらく思案の後、山林の急斜面を直上することにしました。苦労して急斜面を登ってゆくと、昔の木馬道(きんまみち)らしき道に出合いました。最近の人跡の感じられない幅広道を上がって行くと、やがて最初の高圧鉄塔に到達しました。
最初の高圧鉄塔。この鉄塔から先は中電巡視路になります。
この高圧鉄塔の下周辺には土砂流失防止のためにウィーピング・ラブグラスという植物が植えられています。しかし西斜面を見ると浸食のため垂直に近い土崖になっており、崩落が起こりやすい状態になっています。大雨等で山抜けがおきて鉄塔が倒壊したら大変なことになりますので、中電さんもここは優先的に崩落防止工事をすべきものと思われます。
この鉄塔の少し先で下の中電開閉所からの巡視路と合流します。道は幅広で、所々に保存状態の良い炭焼き窯跡があります。しかし、状態の良い道も標高550m地点までで、その先の山腹道は斜面の崩れや礫堆積等で、道の判別が困難な区間があります。その状態は標高610mの尾根道合流点まで続きます。山腹道を避けて尾根道を通った方が良いかもしれません。
標高790mピークから標高890mピークを望む
この790mピーク先の鞍部は尾根巡視路と水平巡視路の分岐になっていました。水平路に入ってみたくなり、そちらに進みましたが、すぐに難路になりました。思っていたとおりといいますか、やはり斜面崩壊で桟道部が各所で破損しており、通行困難となっている所がありました。鞍掛峠道へ降りるという選択肢もありましたが、私のその時の気持ちは上へということで、890mピークに向かい、斜面を直上しました。近くには猿の群れがいて、臭いが漂っていました。時間的には本来のコースをたどるのに比べてかなりのロスになりましたが、これも成り行きです。
890mピーク先の鞍部を過ぎて焼尾山が近くなると、道の両脇にはシャクナゲが多くなり、それまでとは雰囲気の異なる尾根道になります。
焼尾山山頂
山頂では南方面が開けており、御池岳方面の展望があります。
県境縦走路三叉路
やっと焼尾東尾根と県境尾根の分岐に到達することができました。この焼尾尾根付近の巡視路は、山腹道等場所によっては非常に危険な区間がありますので、お勧めできません。
この三叉路で約20分間の食事休息をしました。
休息の後、ブログ内未踏区間を埋めるため、北の三国岳南峰に向かいました。
昔の三国岳への尾根ルートは、太いイブキザサの密生する難ルートでしたが、歩きやすい尾根になっています。
三国岳南峰山頂で6分間休息した後、折り返して、鞍掛峠に向かいました。
鞍掛峠
鞍掛峠から鞍掛トンネル東口へのルートは、登山道への礫堆積や斜面崩壊、そして植物繁茂等のために歩きにくくなっています。昨年の豪雨被害で荒れたままになっているものと思われます。
鞍掛トンネル東口
ここで13分間、休息しました。三重県側は現在ガス管工事と道路復旧工事のため通行止めになっています。しかし、現場関係者さんのお話しでは「登山者は危険箇所に気をつけて通行してください」ということでした。
コグルミ谷登山口付近の現在の様子。
この他にも崩壊箇所があります。復旧はまだまだ先のような気がします。
国道365号線、黄金大橋
ここまで長い国道306号降りでしたが、力を抜いた低速ジョギングですと、疲労もあまり感じずに、比較的短時間で到達することができます。
おかげさまで、出発から5時間5分後、無事出発地に帰着することができました。