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冠山峠から 金草岳 冠山 往復 [奥美濃・両白山地]


 ニッコウキスゲを見たくなり、金草岳・冠山に行ってきました。
 奥美濃方面でニッコウキスゲの生育地といえば、近いところで夜叉ヶ池が思い浮かびます。
 しかし現在、岐阜県側夜叉ヶ池登山口までの林道が通行止(8月まで)ですので、夜叉ヶ池に行く場合は福井県側登山口から登ることになり遠くなってしまいます。ですので今回は林道が通行できる冠山方面に行くことにしました。
 
 6月25日  晴れ

冠山峠0→0:31水場分岐→1:20金草岳山頂1:29→2:10水場2:19→2:59冠山峠→
3:57冠山山頂4:42→4:51冠平4:57→5:41冠山峠

平面距離  12.78km

沿面距離  13.20km

累積標高  1279m


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 林道から 冠山を見る


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 GPS軌跡
 自宅から冠山峠まで約136kmと、今年の奥美濃方面登山口までの距離としては最長になりました。
 登山口までの道中は平日朝6~7時台でも菰野町北部まで国道306号線の交通量が多く、意外に時間がかかりました。
 いなべ市以北の交通はスムーズです。


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 冠山峠 金草岳登山口 
 冠山峠すこし手前の林道サイドにはニッコウキスゲその他の生育地が点在していて、車窓から花々を見ることができます。
 平日月曜日でありましたが、峠広場の駐車台数は10台余りと多かったです。
 峠広場に到着後早速準備をして出発しました。


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 峠から金草岳方面へ8分ほど進んだところから、冠山をふり返り見る


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 同所から 金草岳方面を見る
 遠景奥の高い峰が金草岳で、そのすぐ右・手前のピークは白倉岳です。


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 もう少し進んだところから 白倉岳を見る(金草岳山頂は隠れて見えない)
 偽ピークといわれている金草岳手前のピークです。


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 水場 降り口
 ここは最低鞍部の少し西です。降り口からすぐ近く20秒ほど歩けば水場です。

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 水場

 水量多くて冷たい水です。

 水場付近少し先までは木陰区間が所々にあり助かりますが、その後は日当たりのよい稜線歩きになります。
 当日はたいへん暑く、汗だくになって進みました。


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 白倉岳山頂付近から 金草岳山頂を見る


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 金草岳山頂

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 冠山方面を見る

 三角錐の冠山の向こうに薄く霞んで能郷白山が見えます。その左手にはやはり霞んでいますが姥ヶ岳が見えます。
 徳山ダム湖方面も見えました。

 山頂でしばらく休んだあと、折り返しました。復路では花々を撮影しながら進みました。

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 ニッコウキスゲ


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 シモツケ


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 イブキトラノオ


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 ササユリ


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 カラマツソウ


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 コアジサイ


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 冠山峠 冠山登山口

 ここまで戻ってきたところで腹が減って脚に力が入りにくくなってましたが、ポカリを飲んで峠を通過しました。
 冠山までの道中は小さなアップダウンが多いです。しかし木陰が多く金草岳までの道のように強い日射を受けなくてよいのは有難いです。


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 途中 冠山を見る

 冠平手前の分岐で右折し急斜面を登りました。空腹で疲れた体に急斜面の岩場はきついです。


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 急斜面岩場


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 冠山山頂
 やっと到着しました。気温が高いときの山歩きは本当に消耗します。ここで45分間と長い休息になりました。


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 山頂から 能郷白山方面を見る


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 山頂から 姥ヶ岳、荒島岳方面を見る


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 山頂から 部子山・銀杏峯、方面を見る
 白山は今回も見ることができませんでした。前日は見えたそうです。


 食事休息のあと冠平に向かいました。


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 岩場に一株だけ咲き残っていたコバイケイソウ


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 冠平1

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 冠平2


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 冠平のニッコウキスゲ
 冠山山頂南面岩場と北面、南北両面にニッコウキスゲ群落があります。
 冠平付近で花見をしたあと折り返しました。
 
 開始から5時間41分後、おかげさまで無事今回の山歩きを終えることができました。



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 林道サイドのニッコウキスゲ


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 林道サイドのオオバギボウシ















「鎌ヶ岳 水量谷 遡行」 追記しました [その他]

 6月14日に歩いた「鎌ヶ岳 水量谷 遡行」のレポートで、自分的には足りない部分がありました。
 そのため本日その区間を歩いてきました。
 6月15日アップのレポート「鎌ヶ岳 水量谷 遡行」下部にその部分を追記しましたので、よろしくお願いいたします。










鎌ヶ岳 水量谷 遡行 [鈴鹿南部]


 野洲川の本流らしき流れを地図上で上流にたどっていくと、最終的には鎌ヶ岳に到達しているように見えます。
 その最上流の沢は 水量谷で、遡る場合は 武平トンネル西口駐車場が起点です。武平峠から県境ルートで鎌ヶ岳に登るとき山頂直下巻きルートでガレ沢を横断しますが、そのガレ沢が水量谷の源頭部になります。
 14日午前中の用事が済んだあと、武平トンネル西口に行き、水量谷を遡行してきました。記憶が曖昧ですが、水量谷を遡行したのはたぶん今回が2回目です。

 6月14日 晴れのち曇り

武平トンネル西口駐車場→水量谷→鎌ヶ岳→県境尾根→武平トンネル西口駐車場
行動時間 3時間15分  GPS不携帯


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 武平トンネル西口
 駐車場は平日にもかかわらず、ほぼ満車でした。


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 駐車場の南から沢に入り最初に出合う滝

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 滝の上の沢


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 2番目の滝


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 3番目の滝 トラロープがフィクスされている
 何が起きるかわかりませんので、フィクスされているロープに頼るのは危険と思われます(古い場合は特に)。


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 滝上から下流を見る


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 沢沿いの高杉
 それほど太くありませんが、高さは50mくらいありそうです。


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 4番目の滝 トラロープがフィクスされている


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 5番目の滝


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 ゴーロの沢


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 急傾斜を登攀
 この辺りから難しくなってきます。


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 急傾斜が続く


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 難しい岩壁
 ここで沢が二手に分かれます。向かって右手のルンゼを登り、鎌ヶ岳西尾根に向かうパーティーが多いようです。
 どちらも危険で難しいですが、写真の左手本流岩壁の方がより難しいです。
 直登を回避して左手本流岩壁上に短時間で到達できるルートがあります。


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 右手ルンゼから下を見る


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 左手岩壁上(本流)から下を見る (A)


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 左手岩壁(本流)のさらに上流
 難しい登攀が続きます。ここを上りきって少し進むと、鎌ヶ岳山頂直下の県境ルート巻道ガレ横断部に到達します。
 私はそこまで進まず、直前で左の県境ルートに取付きました。


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 鎌ヶ岳山頂


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 タツナミソウ


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 イワキンバイ


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 ベニドウダン


 開始から3時間15分後、おかげさまで無事今回の山歩きを終えることができました。
 

 反省点
 今回、昔の記憶がほとんど残っておらず気軽な気持ちで水量谷に入りました。

 しかし遡行してみたところ、本流上部はかなり難しく危険なルートであることが分かりました。
 一般的な登山ルートではありませんので、入る場合は十分な注意そして装備が必要なように思います。



 6月17日  追記

 6月14日の水量谷遡行で上記「難しい岩壁」の上部以降で遡行をやめ一般道に取付いたことが自分の気持ち的にすっきりせず、若干の後悔がありました。そこで17日、その残り部分を歩くことにしました。
 天気予報では「午後から晴れ」という予報でしたので午後に家を出発しました。しかし登山開始時から終了まで曇り&ガスという天気で視界が悪く、コンディションは今一つでありました。

 6月17日  曇り&ガス

武平トンネル西口駐車場0→0:33三ツ口谷源頭→0:43難しい岩壁の上部→
0:59県境ルート巻道ガレ横断部→1:07鎌ヶ岳山頂1:10→1:43武平トンネル西口駐車場

平面距離  3.25km

沿面距離  3.47km

累積標高  487m


 武平トンネル西口駐車場は到着時ほぼ満車でした。一台分の余裕がありましたので助かりました。
 早速準備をして出発しました。


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 三ツ口谷源頭
 ここからもう少し登ったところで右折して斜面を降りました。


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 難しい岩壁の上部(本流・標高1010m付近)に到達
 ここは上の(A)地点です。
 岩壁下からここに到達することは困難なように感じられますが、回避ルートにより丸腰でも岩壁上部に到達可能です。ただしある程度の技術とパワーは必要です。
 ここから県境巻道ルートのガレ横断部まで、ほぼ岩盤の谷を遡ります。長いルンゼルートです。


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 1


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 2 


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 3


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 4
 上部に木が見えますがその少し上が 県境ルート巻道のガレ横断部 です。


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 県境ルート巻道のガレ横断部


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 ガレ横断部上部の岩場


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 ガレ横断部上部の別の岩溝


 上記「別の岩溝」を登るのが正解ですが、ガレ横断部上部の岩場 を登りました。するとほどなく現在立入禁止の県境尾根コースに到達しました。立入った以上しかたありませんのでそのまま進みました。


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 鎌ヶ岳山頂神社
 いつものようにお参りをしました。
 
 今回は念のため登攀用具一式を携行しましたが、使用せずにすみました。
 開始から1時間43分後、おかげさまで無事今回の山歩きを終えることができました。
 











 

 




中津尾根コースから金糞岳、白倉岳 [伊吹山地]


 6月2日、伊吹山地の金糞岳・白倉岳に登ってきました。
 金糞岳に登るときは、いままで小森口、連状口等からでしたが、今回は初めて中津尾根取付の白谷口から登りました。
 
 6月2日  晴れ

駐車地0→0:18白谷口登山口0:23→0:46林道交差点・小森口→
1:25林道交差点・連状口→1:52小朝頭1:57→2:07岐阜県側への降り口・分岐→
2:37金糞山山頂2:40→3:02白倉岳→3:27金糞岳山頂→
3:50岐阜県側への降り口・分岐→3:54岐阜県側登り口→4:03鳥越峠4:20→5:05駐車地

平面距離  17.31km

沿面距離  17.61km

累積標高  1220m


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 GPS軌跡


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 出発地の林道分岐点
 長浜市の高山キャンプ場入口から鳥越林道を上ってゆくと、標高530m余りのところに林道分岐点があります。その付近の道路サイドは広くなっていて駐車可能です。
 地形図上では、実線の林道が白谷口登山口までつながっています。

 分岐点付近に駐車させていただいたあと早速準備をして出発、道幅の狭い林道を降って行きました。
 しかし鋭角に左折して少し進んだところで林道はなくなっていました。どうもかなり以前に山抜けしたようです。そこから先は藪化しており進むのにかなり苦労しました。


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 藪の中を進む


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 白谷口登山口
 登山口の横には小さな取水用のダムがあります。普通の林道ならば7~8分ほどで到着できるはずですが、ここまで来るのにかなりの時間を要しました。

 登山口からしばらくは山腹道で、のち尾根の掘割道になります。落枝が多くて足にからみやすく歩きにくい道です。
 またマダニがたくさんズボンに付着しますので対策が必要です。


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 掘割道
 中径木ではミズナラが多く、小木としてはシロモジやリョウブ等が多いです。


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 掘割に多いコアジサイ

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 林道交差点・小森口

 林道を横断した先の尾根も掘割道がしばらく続きます。
 この辺りで見られるドングリの木々が少し興味深いです。葉はミズナラですが樹皮がミズナラではなくコナラに近い。ひょっとしてフモトミズナラ(モンゴリナラ)と呼ばれている樹種かもしれません。
 高度を上げてゆくとやがて尾根上は林道になります。


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 林道を進む


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 林道交差点・連状口
 連状口の駐車場はほぼ満車になっていました。

 連状口からはそれまでと植生が少し変わってブナが多くなりナナカマドも見られるようになります。雪が多いためかブナの葉は大きいです。標高1000mを越えたところにユズリハの小群落がありました。


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 小朝頭
 ここで補給休息しました。
 ここにある標識の標高表示1081mは、他の方々が指摘されているようにどうも違うようです。地理院の値は1122mを表示しています。


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 岐阜県側への降り口・分岐(帰路撮影)
 ここから山頂までの登りは標高差260mほどですが、結構きつく感じました。


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 美しいブナ林


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 アカモノ


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 ナナカマド


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 タニウツギ

 山頂南東にある展望地からの眺めが素晴らしかったです。


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 蕎麦粒山、能郷白山、平家岳、洞の天井 等を見る
 残念ながら白山は雲にかくれていました。


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 平家岳、洞の天井、小津の山々 等を見る


bungen-ibuki-houmen.jpg
 貝月山、奥伊吹、ブンゲン、伊吹山 等を見る


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 金糞岳山頂
 数枚の写真を撮ったあと白倉岳に向かいました。


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 伊吹山、鈴鹿の山、琵琶湖 等を見る
 白倉岳に向かう尾根は、木々の丈が低く展望が素晴らしいです。


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 白倉岳山頂から金糞岳を見る
 ここで折り返しました。腹が減ってシャリバテ気味になりましたが、ポカリを飲んでしのぎました。
 金糞岳山頂~岐阜県側への降り口・分岐~岐阜県側登り口と進んで鳥越林道に降り、右折してしばらく歩き鳥越峠に着きました。


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 岐阜県側登り口


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 鳥越峠
 ここで補給休息をしました。
 数分後ヒルクライマーさんが到着。自転車乗りさんとしばらく自転車談義をしました。
 17分ほど休息したあと、いつものように低速ジョグで鳥越林道を降りました。


 山歩き開始から5時間05分後、おかげさまで無事今回の山歩きを終えることができました。












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